執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

リーダーシップ、情報分析(インテリジェンス)や判断の前提となる価値観など、私の行動原理の多くは、過去に大臣を務めた経験のあるメンターの方からの影響を色濃く受けていると思います。
私が若かりし頃に、そのメンターの方から言われたことの一部をご紹介します。
「リーダーは常に頭をくるくる回転させていなければならない」
「リーダーは全ての人に気を遣わなければならない」
「リーダーは、土日もなく、24時間365日、最も働かなければならない」
「自分の価値が下がるから、パワー(地位に基づく力)は行使するな」
「自分に自信があれば、他の人に対して、お願いすることができる」
「何でもアリで取り組まなければならない」
「常識を超えて、人間力で勝負しろ」
「神を目指せ」
「敵を愛せ」
「リーダーは愛され畏れられなければならない」
「リーダーはリーダーを創る」
「政治家とはリーダーシップとインテリジェンスの仕事」
「相手が大物政治家や大物マフィアでも、対等な人間として付き合え」
「韓信の股くぐりをしろ(大志のある者は目前の小事には忍耐して争わないという例え)」
など
今の自分があるのは、そのメンターのおかげだと思います。
心から感謝するとともに、教えていただいたことを、ご縁のできた多くの人にシェアしていければと考えています。
リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。
また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

【Q.29】
リーダーシップがある人、ない人は見分けることはできますか?
<コメント>
実はインタビューの中身を読むだけでも、その人がリーダーとして優れているかどうかを見分けることができます。
視座の高さ、視野の広さ、社会とどう向き合っているのか、フォロワーをどのように捉えているのか、組織・地位に依拠した行動をしているのか、言行一致しているか、そもそも主体的に行動しているかなど、様々な観点から、リーダーシップがある人なのか、それとも、ない人なのか判別することができるのです。
正直なところ、短期的な時間軸では、リーダーシップと金銭的な成功はリンクしていないと思いますので、時々、成功者として、インタビューを受けている人の視座が低かったり、視野が狭かったりする場合も散見されます。
逆に、著名な経営者の方々の多くが、似たようなことを言っている点からも、帰納法的に、リーダーのあり方を抽出できるのではないかと思います。
また、リーダーが正しくリーダーシップを発揮できているかどうかは、フォロワーを見れば一目瞭然です。
やはり組織の末端である現場スタッフが不祥事を起こすような組織は、その組織のトップのリーダーシップが不足しているということだと思います。
※この記事は、2020年5月3日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

我が家にも第2子が生まれ、今週から新生児との生活がはじまりました。
相変わらず私は仕事ばかりで、育児のほとんどは妻に任せっきりになってしまっていますが、私なりに、親として、この子にちゃんと愛情を注いで、しっかりと育てなければと責任を感じています。
私は、リーダーシップを語る際に「Lead with love」という言葉を紹介しています。
リーダーは、世のため人のため、組織のため、そして、フォロワー自身のために、フォロワーに対して、正しいこと・厳しいことを言って、フォロワーを導いていかねばなりません。
但し、そのとき、そこに愛情がなければなりませんし、もしそこに愛情がなければ中長期的には決して上手くいかないでしょう。
リーダーから正しいことを求められた際に、そこに愛情があれば、リーダーに導かれて、フォロワーの多くは、少なくとも正しいことを実現できるように努力をすると思います。
フォロワーは、このリーダーの愛情に非常に敏感に反応します。フォロワーの多くは、リーダーと違って、目標が達成されることのみを望むのではなく、多くの場合は、フォロワーである自分がリーダーからの愛情を受けて、帰属意識や自己肯定感とともに、目標が達成されることを望んでいるからです。
誰かを愛するには膨大なエネルギーが必要です。
特に日々忙しく流れていく日常生活において、リーダーが、一人ひとりのフォロワーのことを真剣に考えて、愛情をもって接することは、大変難しいことです。
ただ、人生一度きりですので、フォロワーとの縁を大事にして、リーダーを目指す多くの人々には、愛とともに導く、愛をもって導くというリーダーシップの「あり方」を身に着けてもらいたいと思います。
リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。
また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

【Q.28】
危機を前にリーダーが変節してしまうことに憤りを感じています。
どのようにすれば、この変節を止めることができるでしょうか?
<コメント>
現在の新型コロナウイルス感染症問題をきっかけとして、多くのリーダーは、フォロワーから、「人間としての器」がどの程度のものか見定められているのではないかと思います。
一部の政治家や経営者などには、自身がリーダーシップを発揮した結果ではなく、組織のトップの地位にあるような方がいます。
特にそのような人たちは、今回のような苦境に際し、”焼け火ばし”を持つことができず、すぐに背負っていた荷物・職責を放り出す人がいます。
「リーダーシップ往復書簡 020」でもご紹介しましたが、リーマンショックの際に、日本電産の永守社長は、それまでリストラをしないと宣言をしていたため、この言葉を大事にし、リストラをせずに、全員の給与を下げるという選択をしましたが、これには多くの人が尊敬の念を覚えたものです。
平時に賢い人であっても、苦境や修羅場は、人の判断を誤らせます。
追い込まれた状況にあっても、合理的な意思決定が冷静できるか、そして、倫理的に人として正しいことができるか。リーダーの真価が問われます。
今回のご質問への答えですが、ご質問者の方が、それこそリーダーシップを発揮して、リーダーの荷物を持ってあげるしかないのではないでしょうか。
シンプルな話です。
そのリーダーは、平時においては良い意思決定をしていたものと思います。
しかし、環境が悪化し、危機が訪れたがために、変節してしまった。
では、環境を良くして、危機を脱することができれば、元通りになるはずです。
もし危機を脱するまでいかないにしても、リーダーが抱えている重荷を取り除いてあげることが、現実的な解決策だと思います。
そのため、どのようにすれば、具体的にリーダーをサポートすることができるのかを、ぜひとも考えてみてもらえればと思います。
※この記事は、2020年4月30日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

私は、リーダーこそ、一番、長時間働くべきであると考えています。
私が、20代半ばで、まだ駆け出し経営者だった頃に、過去に大臣を務めた経験のあるメンターの方からも、同様のことを教えていただきました。
これはフォロワーの立場からすれば、当たり前の話で、リーダーは、世のため人のため、自らのビジョンを成し遂げたくて、仲間集めをした張本人です。
その人が率先垂範して行動せずに、多くの休息をとって、他のフォロワーが馬車馬のように働いていたら、どちらがリーダーか分からなくなってしまいます。
今の時代なので、こういったことを言うと、「リーダーだって人間だから休まなければならない」という話を言う方がいます。場合によっては、育児休暇であったり有給休暇であったりを取得すべきだと言う人もいるでしょう。
もちろん健康や社会学の観点からこれを否定するつもりはありませんが、ただ、リーダーたるもの、「ワーク・ライフ・バランス」ではなく「ワーク・ライフ・インテグレーション」で、自分の描いた夢の実現に邁進したいものです。
リーダーは労働者ではありません。自分の意思で進むことを選んだ人なのです。
家族うんぬんを言う人もいますが、自分の理解者であり応援者である家族すら動かせなくて、もっと遠い距離であるフォロワーは動かせないと思います。
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【Q.27】
リーダーシップ・スキルを身に着けたい、実践を通じて体得したいと思いますが、どのようにして機会を得ればいいのでしょうか?
<コメント>
リーダーになりたい。リーダーシップ・スキルを身に着けたい。素晴らしい心がけだと思います。
質問に回答するならば、ご質問の方が、自然体で、リーダーシップを発揮していれば、そう遠くない時分に機会を得ることができると思います。
ご質問の方は、やはりリーダーは政治家とか社長とか地位があるということを前提にしているように思います。
以前から繰り返し書いてきておりますが、リーダーシップとは組織のトップにだけに必要なものではありません。本来、リーダーシップとは、ありとあらゆる人が発揮すべきもので、リーダーシップに組織における立場は関係ないのです。
むしろ、地位が欲しいと思うならば、世のため人のため、誰かのために、リーダーシップを発揮することだと思います。
リーダーには、集団をまとめ、集団を発展させていくための自己犠牲を厭わない無私の心が求められます。
地位やお金、名誉は、結果として、後からついてくるもので、それ自体を目的とすべきものではありません。
人を動かす原動力は、公平無私なリーダーの姿です。
自分を磨き、人格を高め、周囲の人々から尊敬されるようになれば、自ずとリーダーシップを発揮する機会を得ることができるようになると思います。
※この記事は、2020年4月26日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

リーダーシップに興味を持って勉強し、実践するために努力すればするほど、リーダーとしての立ち振る舞いが、外部の人たちからは一見、理解され難いこと、矛盾をはらんでいるように見えることに難しさを覚えています。
リーダーは優しさと厳しさという観点では、時に母親のようであり、父親のようであります。
例えば、愛情があるからこそ、厳しく叱るという考え方があります。その人と真剣に向き合えば、その人に対する愛情とは別次元で、時にアドバイスが苛烈な表現になってしまうこともあります。
ある程度、年齢を重ねれば分かったり、時間が経てば消化できたりするわけですが、この分かりづらさがリーダーシップの一面だと思います。
リーダーは総論と各論という論点では、時に大きくフォロワーに任せる場合があり、逆に、リーダー自らが「神は細部に宿る」のように神経質にこだわりを持つことが本質的である場合もあります。
画竜点睛を欠くになってはいけないわけですが、この勝負どころ・勘どころも、リーダーとフォロワーなど人それぞれ視座の高さ・視野の広さが違うので、リーダーの分かりづらさだと思います。
近年、流行りのリーダーシップの概念である「サーバント・リーダーシップ」も、召し使いのサーバントと組織を導くリーダーという一見、相反する意味の言葉を掛け合わせた造語です。
また、私が、20代半ばで、まだ駆け出し経営者だった頃に、過去に大臣を務めた経験のあるメンターの方から教えていただいた「リーダーは愛され畏れられる存在でなければならない。」という考え方も同様です。
私も普段の行動や言動を自己分析したり内省したりするのですが、自分なりのリーダーとしてのプロトコールに基づいて行動したり発言しているのですが、このシンプルには言語化しづらい部分をどう表現するかが課題だと感じています。
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【Q.26】
リーダーは自分の成長とフォロワーの成長のどちらを優先させるべきでしょうか?
<コメント>
今回いただいたご質問については、まず先に「成長」の定義をしなければなりません。
私はマネジメント・スキルの成長とリーダーシップ・スキルの成長には違いがあると考えています。
実務的なマネジメント・スキルで成長の話をすれば、リーダーは、一定レベルのマネジメント・スキルがなければ、フォロワーがついて来ないと思いますので、その範囲で成長は必要だと思います。これはフォロワーについても同様だと思います。
リーダーシップ・スキルの成長については、フォロワーがリーダーシップを正しく発揮して、自身がリーダーとして成長していると実感がある場合は、リーダーのリーダーシップは正しく発揮されていると思います。
そして、そういったフォロワーの数がより広範で多い場合、より多くの人に対して影響力を行使できている場合は、リーダーが成長している証なのだと思います。
私は、リーダーの成長とは、フォロワーの成長と不可分であると考えています。
リーダーは、フォロワーをはじめ、他者の成長、もっと言えば、世の中がよくなることが自分の成長なのではないかと思います。
「脱構築」のような話になってしまいますが、自分と他人が分かれずに、自らが世界に溶け込む感覚を身に着けると、より高い視座を身に着けることができると思います。
※この記事は、2020年4月26日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

「人は性善なれど弱し」とは、一橋大学名誉教授の伊丹敬之氏が「性弱説」と表現した言葉です。全ての人は性善であるが、弱い存在であるという価値観です。
一般的に、人は、心にゆとりがあって平常時であれば、周囲の人に怒鳴ったり、八つ当たりをしたりすることはありません。しかし、ミスが続いて自分に自信がなくなってしまったり、急な仕事が舞い込んで慌てふためいてしまったりすれば、周囲の人に怒鳴ったり、八つ当たりをしたり、“性善”ではなくなってしまうのです。
未曽有の出来事だから致し方ないかもしれませんが、一連の新型コロナウイルス感染症問題によって、心にゆとりがない人が増えているように思います。
いつもなら優しいあの人が・・・、いつもならカッコイイあの人が・・・、いつもなら尊敬できるあの人が心にゆとりをなくして、周囲を慮るなど、善なることができなくなっているかもしれません。
もしあなたがリーダーを目指すならば、どのような時であっても、強くあって、性善でいて欲しいと思います。
大変だと思いますが、フォロワーの問題や苦労を抱えられて、はじめてリーダーなのです。
困っている人・弱い人の荷物を持って、軽くしてあげて、助けてあげなければなりません。そうすれば、その人はいつもどおりの善い人に戻ると思います。
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【Q.25】
私が、尊敬するリーダーの方は、素晴らしく器の大きな人間です。
人間には器があると思います。
自分の器を大きくするためには、どうすればいいでしょうか?
<コメント>
「器が大きい」とは、辞書を引くと「小さなことをいちいち気にしない人のこと。多少のことで怒ったり悲しんだりしない人のこと。」という意味だそうです。
おっしゃるとおりで、よくリーダーは「器が大きい」という言葉で形容されます。
リーダーが「器が大きい」と評価されるのは、フォロワーにミスがあったとしても大らかに許せたり、多少のことで怒ったり悲しんだりしないなどのシーンに多いように思います。
これは心のゆとりから来るものだと思います。
それではどうすれば、この心のゆとりを身に着けることができるのか。
それは、様々な苦労をするなど修羅場の経験を積むことと、入念に計画を立てて備えをしておくことの2つだと思います。
過去に経験したことであれば、しっかりとした対処をすることができますし、少なくとも今後、何が起こるのかの当たりをつけることはできます。
具体個別の内容は違うとしても、窮地に立たされたという修羅場の経験は、様々なシーンで役立つ経験だと思います。例えるならば「受け身」を覚えるようなことだと思います。
また、しっかりとした予備プランがあれば、途中で想定内のミスがあったとしても、同様に、落ち着いて対処することができると思います。
器を大きくするためには、様々な経験を積んで、想像力を働かせて、いざというときでもしっかりと対処できる準備をしておくことが大事だと思います。
※この記事は、2020年4月19日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
執筆者 小松 裕介 | 5月 13, 2020 | CEO

新型コロナウイルス感染症によって、リーダーには強いリーダーシップが求められています。
今回の一連のコロナ禍の以前より、2010年代あたりから、VUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニム)の時代になったと言われていました。
私たちは一つ大きな誤解をしていたのではないかと思います。
それは人類の歴史を紐解くと、いつの世も、大抵の時代、VUCAだったのではないかということです。
リーダーとは、暗闇の中、集団の先頭で、たいまつを持って、フォロワーを率いて進む存在です。
不安が蔓延し、不確実な世の中になれば、人々は強い光を求めます。
今こそリーダーの活躍の舞台です。
リーダーは、多くのフォロワーに中長期的なビジョンを示し、フォロワーの心に働きかけて、人として正しいことをし、現状に挑戦し変革を行うよう人を動かさなければなりません。
リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。
また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

【Q.24】
今まで景気が良い中でスタートアップ企業を経営して拡大してきました。
今回の新型コロナウイルス感染症問題によって、売上が急減し、場合によっては人員整理をしなければならない状態です。
今まで私が提示したビジョンに向かって、社員も一生懸命ついてきてくれて、今の会社があるのに、ここで人員整理の話を切り出したら、組織が崩壊しないか不安に思っています。
どのようにリーダーとして振る舞うべきでしょうか?
<コメント>
一連の新型コロナウイルス感染症の拡大によって、急激に経済が冷え込んでおり、私のところにも最近、このような相談が増えております。
リーダーとしては、目標に向かって一緒についてきてくれたフォロワーを途中で下船させなければならないことは、非常に辛い決断だと思います。
しかし、厳しい言い方をすれば、これはリーダーのミスで起きたことなのです。
100年に一度あるかないか、もしくは、それ以上と言われている今回の新型コロナウイルス感染症問題を考えると、無茶苦茶な話のように聞こえるかもしれません。
(私も含め)実際に大半の新型コロナウイルス感染症問題は予測ができなかったと思います。
しかし、リーダーは、フォロワーを率いている以上は、不測の事態に遭うことも予見しなければならないのです。
対処できないということは、それはリーダーのミスなのです。未曽有の事態である新型コロナウイルスすら言い訳にしてはならないのです。
これがリーダーのあり方であり、これがリーダーの責任なのです。
さて、ご質問いただいた件ですが、リーダーとしては、自然体で、人として正しく、人としてあるべき姿を追求すればよいでしょう。
もう少し具体的に回答すると、リーダーとして、率直に会社の窮状など事実を伝えて、辞めさせなければならない人に対しては、リーダーとしての判断ミスを素直に認めたうえで、最大限のサポートを申し出るべきでしょう(人によっては罵られるなどあるかもしれませんが、それは甘受すべきことでしょう。)。
そして、残る人たちに対しては、率直に引き続き残って一緒にやっていって欲しい旨を伝え、このような事態が今後二度と起こらないようにするためにも辞めていく人たちの分まで、今までの以上に努力をするように導きましょう。
もっとも、大きく軌道修正が余儀なくされるのであれば、残る人たちに対しては、次のビジョンまでセットで提示しなければならないと思います。「ビジョンなきリストラ」ほど、フォロワーに辛いものはありません。リーダーは次の未来もしっかりと描き切る必要があります。
新型コロナウイルス感染症を言い訳にしてはなりません。
「自責」と「他責」という考え方がありますが、何ごとに対しても、例え前例のない出来事であっても、「自責」で臨まねばなりません。
リーダーとは胆力のいる生き方です。言い訳しない生き方。言うは易く行うは難しだと思います。
※この記事は、2020年4月11日付Facebook投稿を転載したものです。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。