ーー本日は業務委託で当社の開発に参加してくださっている菅原さんに来ていただきました。菅原さんご本人のお話や、実際の就業環境、働いてみての感想などを伺っていけたらと思っております!
菅原:
本日はよろしくお願いします。
ーーよろしくお願いします。早速ですが、菅原さんがエンジニアになられた経緯を教えていただけますか?
菅原:
エンジニアリングに触れたきっかけは、大学時代に、情報系の学部でプログラミングを学んでいたことです。せっかくなのでこの知識を生かそうと思い、システムエンジニアとして就職しました。
会社で働いていた時は主にPHPを用いてWEBサイトを作成していました。
ーーありがとうございます。今は独立されてフリーランスとして活動されていらっしゃいますが、今の道にはどのような経緯で進まれたのでしょうか?
菅原:
会社には4年ぐらいいて、そこからフリーランスになりました。
2010年代ですが、私の周りでも徐々にフリーランスとして働き始めるエンジニアが増えてきていました。しかしながら、フリーランスになった後に、その働き方が合わないと感じて、その後会社に戻る人も多かったんです。
そのため、その後の道を納得感をもって選択するためにも、フリーランスとしての経験を早めに積みたいと思い、会社をやめてフリーランスになろうと決めた、というのが経緯になります。
ーーフリーランスとして働き始めて、それまでとどのようなところが変わりましたか?
菅原:
昔は会社がやってくれていた税金関係などは自分でやらなければならなくなり、仕事の幅が広がりましたが笑、その分働くタイミングや仕事を選ぶことができるなど、自由に働ける点は気に入っています。
ーー昨年はChatGPTが大きな話題になりましたが、エンジニアの働き方や、特にフリーランスの皆様の働き方にはどのような影響があったのでしょうか?
菅原:
ChatGPTの影響は非常に大きく、開発環境にいる人々も、1ヶ月20ドル支払って利用している人が多いと思います。適切な質問をすれば具体的なプログラム例を直接教えてくれるというのは革新的で、特に一定以上のプログラミング能力がある人の生産性は大きく上がったと考えています。
例えば、あるプログラミング言語で「A」ということができる場合、同じような目的で作られた他の言語でも同様のことができる可能性が高いです。この時、その他の言語のことを詳しく知らなくても、別の言語についての理解があれば適切な質問をすることができ、そうすると求めていた回答をかなりの精度で得ることができます。これにより、エンジニアの学習効率と作業効率は大幅に上がっていると思います。
一点気をつけるところがあるとすれば、ChatGPTのような道具の利用は、「ある程度の知識のあるエンジニア」にとって大きな効用があるということです。繰り返しになりますが、質問が適切ではなかった場合や返ってきた回答の意味を上手く汲み取れなかったようなケースでは価値はそこまで高くならないかなと思います。
ーーありがとうございます。生成AIの時代にもやはり知識は重要ということを理解しましたが、エンジニアの方は主にどのような方法で新しい知識を習得していらっしゃるのでしょうか?
菅原:
自分は基礎的な部分は大学で学習した知識が生きています。運用については最初に入った会社で学びました。フリーランスになってからはUdemyで提供されるような講座を活用したり、先ほど話に出ました生成AIを活用したりして学習しています。
ーーSuit UPの開発にはどのような経緯で参加されたのでしょうか?
菅原:
かつてCTOの上原さんとライブコマースの別プロジェクトを一緒に行っていた時期がありました。その後しばらくはお会いしていなかったのですが、別の案件が落ち着いた際に、上原さんからお誘いをいただいたのが「Suit UP」と出会ったきっかけです。
ーー上原さんとお仕事されるのが魅力的だったということでしょうか?
菅原:
そうですね。上原さんは良くないところをはっきりと「良くない」と言ってくれるところが自分にとっては有難いところです。そこが曖昧になってしまうとプロダクトも良いものにならず、作業の手戻りも多く発生してロスが大きくなると思っています。
ーー「Suit UP」に関する開発が他の案件と違うところを教えてください。
菅原:
自分はこれまで、toC向けの案件に関与することが多かったので、toBのサービス開発に関わっていることは比較的珍しいです。toB向けの特徴として、セキュリティのハードルがより高い、といったことを感じています。
ーー現在の大まかな稼働状況や、職場の特徴を教えてください。
菅原:
最初は週2での参加でしたが、現在は週3で参加しています。他社の開発状況によっても手を空けられる・空けられないは変わりますので、稼働するタイミングや業務量を相談させていただけるのは有難いです。
また、働き始めてから1年以上経ちますが、この長さで関与するのは珍しいケースだと思います。多くのパターンは3ヶ月〜半年くらいで関与してきましたので、コアメンバーとしてプロダクトの開発に関われてきているやりがいや達成感を感じています。
ーーSuit UPの開発をする上で特にプラスに感じていらっしゃるところがあれば教えてください。
菅原:
Suit UPはフレームワークとしてReactを利用していますが、現代の開発においてReactは最もポピュラーなフレームワークの一つです。このためSuit UPの開発をしっかり行えることができれば、他の多くの現場でも求められている知識を身につけることができます。これはエンジニアにとって大きな魅力となっていると思います。
ーー他に職場環境で気に入っているところがあれば教えてください。
菅原:
作業は基本的にリモートで行っていまして、実際エンジニアの多くの方がリモートを選好する傾向にはあると思いますが、一方でSuit UPの現場メンバーは仲が良く、飲み会などにも気楽に参加することができるところはいいと思います。やはり対面でのコミュニケーションでお互いの理解を深めておいた方が、ディスコミュニケーションを抑制できるなど、業務の面でプラスとなるところが大きいと思います。
また飲み会に関しては、エンジニアチーム内だけではなく、ビジネスサイドのメンバーとも時折行っていますので、ビジネス側でどのようなことがテーマになっているのかといったポイントを生の声で聞けるということもプロダクトの精度を高める上で大きなメリットになっていると思います。
ーーありがとうございます。話題を少し変えまして、菅原さんが今後どのようなエンジニアになっていきたいのかというお考えを伺えたらと思います。
菅原:
フリーランスは常に仕事が保証されている訳ではありませんので、人に求められ続けられる、人に価値貢献できる存在になっていきたいと考えています。
そのためには学習や実務によって知識や経験を深めることはもちろん、それに加えて、他者を良く知ろうとする意識や姿勢を持ち続けることが大事だと考えています。
ーーAIが人間の仕事を奪うのではないかという危惧の声を良く聞くようになりましたが、菅原さんが考える、AIと比べた時の人間にとっての強みとはどのようなものになりますでしょうか?
菅原:
「こういうのが欲しい」「こういったものが好き」といった欲望は、人間の方が強いのではないかと考えています。AIは指示を与えられたことをこなすことには非常に強いですが、そもそもの原動力となりうる「欲望」の部分についてはまだ人間の方が強いのではないでしょうか。
このため、他者や世間が求めているニーズを深く理解しようとすることが、人間としての強みを発揮するための第一歩だと考えています。
ーーありがとうございます。最後に、普段は見られない菅原さんの一面について教えてください。
菅原:
難しい質問ですね笑。
大学の時、元々車が好きだったこともあって、車の技術的なことを学んだりするサークルに入っていました。ソフトの面だけではなく、ハードの方のエンジニアリングも好きなんです。実際にCADを使って図面を作って、といったこともしていまして、家の台所で使っている小さな机は、工場に図面を持ち込み依頼して作ってもらったオリジナルのものです笑
ーーそれは知らない一面でした笑
菅原:
ですよね笑。
ソフトの面だけではなく、ハード面の知識を得られたことは、実生活の充実に結構貢献してくれていると思っています。
ーー本日はありがとうございました。
株式会社スーツでは一緒に働く仲間を募集しています
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月にソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社前身の株式会社スーツ設立。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し上場会社の子会社化を実現。2022年12月に株式会社スーツを新設分割し当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。