【2026年最新版】Slack(スラック)でプロジェクト管理をする方法を解説!利用する際の注意点も紹
Slackは、チームのコミュニケーション基盤として広く普及しているビジネスチャットツールですが、メッセージのやりとりが増えるにつれて「このままタスク管理や進捗確認まで担えるのか」という疑問が生じやすいツールでもあります。
Slackでのプロジェクト管理において実際に起きやすい課題として、以下の3点が挙げられます。
- スレッドへの情報埋もれによるタスクの抜け漏れ
- 担当・期限が不明確なまま会話が進む構造的な問題
- リスト・リマインダー・ワークフローなど既存機能の未活用
新しいツールを増やさずにSlack単体でどこまで対応できるかを把握することが、追加ツール導入の要否を判断する前提条件になります。
この記事では、Slackでプロジェクト管理を行う具体的な機能・手順・設計ルール、そしてSlack単体での限界と連携ツールの目安を詳しく解説します。
目次
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Slack(スラック)でできるプロジェクト管理の全体像
Slackは、チャットツールとしての印象が強いですが、プロジェクト管理に使える機能を複数備えています。
「新しいツールを増やしたくない」という状況で、まずSlackの機能を使い切ることを検討している方にとって、判断材料になる内容です。
Slack単体でカバーできる範囲と、限界が生じやすい場面を順に解説します。
チャンネル・リスト・ワークフローの役割分担
Slackでプロジェクト管理を行う際は、チャンネル・リスト・ワークフローの3つの機能が中心的な役割を担います。
- チャンネル:プロジェクト単位の情報集約と議論の場
- リスト:タスクやアイテムの一覧管理とステータス追跡
- ワークフロー:定型作業の自動化と通知の仕組み化
それぞれ異なる用途に対応しており、組み合わせることで情報の整理・タスク管理・作業の自動化を一定の範囲でカバーできます。
チャンネルは、プロジェクトごとに専用の場所を設けることで、関係者のやりとりや共有ファイルを一箇所に集める役割を持ちます。
「#proj-〇〇」のように命名規則を統一しておくと、メンバーが必要な情報にたどり着きやすくなります。
複数プロジェクトが同時進行している場合、チャンネルの分け方としては「プロジェクト別」「用途別」「通知専用」といったパターンが使われることが多く、チームの規模や情報量に応じて組み合わせるのが一般的です。
リストは、Slackに搭載されたタスク管理機能で、担当者・期日・ステータスといった属性を列として管理できます。
スプレッドシートに近い操作感で、チャット上に情報が埋もれやすいという課題をある程度解消できます。
ワークフローは、定型的な作業を自動化するための機能で、「新しいタスクが追加されたら担当者に通知する」「週次で進捗報告のフォームを送信する」といった処理を、コードを書かずに設定できます。
「チャンネル・リスト・ワークフロー」の3点セットを意識するだけで、Slack運用の質はぐっと上がります。
Slack(スラック)単体で完結しやすいチーム規模と用途の目安
Slack単体でのプロジェクト管理は、小規模チームかつタスク構造がシンプルな用途に向いています。
目安として、10名前後以下のチームで、タスクの依存関係が少なく、進捗管理よりも情報共有・コミュニケーションの比重が高いプロジェクトであれば、Slack単体でも運用しやすいです。
逆に、以下のような状況では限界が生じやすくなります。
- タスク間の依存関係(先行タスクが完了しないと着手できない等)を管理したい
- ガントチャートや工数の可視化が必要
- 複数プロジェクトをまたいだリソース管理が求められる
Slackのリスト機能はステータス管理や担当者の割り当てには対応していますが、タスク同士の依存関係の設定や、工数入力・バーンダウンチャートといった機能は持っていません。
そのため、担当者・期日・ステータスの管理を超えた進捗の可視化が必要な場合は、外部ツールとの連携を検討する必要があります。
連携先としては、AsanaやNotionがタスク管理・ドキュメント管理の用途でSlackと組み合わせて使われることが多く、Google カレンダーとの連携でリマインダーを補完するケースも見られます。
- タスクに担当者・期日・ステータスを設定できれば十分か
- ガントチャートや工数の記録は現時点で必要か
- 複数プロジェクトをまたいだ進捗を一画面で比較したいか
「担当者と期日の管理ができればよい」という段階であればSlack単体で始められます。
「工数や依存関係まで管理したい」という場合は、早めに連携ツールの検討に進むのが現実的です。
10名以下+依存関係少なめなら、まずはSlackだけで運用してみるのが正解ですよ。
無料プランと有料プランで使える機能の違い
プロジェクト管理の観点では、無料プランと有料プランの差が運用に直結する場面があります。
特に注意が必要なのは、メッセージ履歴の閲覧範囲とワークフローの利用制限です。
無料プランでは、閲覧できるメッセージ数に上限が設けられており、一定期間を超えた過去のやりとりや共有ファイルにアクセスできなくなります。
プロジェクトの経緯や決定事項を後から参照したい場面では、この制限が支障になることがあります。
- メッセージ履歴:無料は直近の一定件数まで、有料は無制限
- ワークフロー利用:無料はステップ数に制限、有料は拡張可能
- リスト機能:無料は基本機能のみ、有料はフィルターや高度な列設定にも対応
- 外部連携:無料はアプリ連携に制限、有料は制限が緩和される
Slack公式が公開している料金プランの比較ページで最新の仕様を確認できますが、プロジェクト管理用途で継続的に使うことを想定するなら、有料プランへの移行コストも含めて検討する価値があります。
メッセージ履歴の参照頻度が高い、またはワークフローを複数設定したい場合は、無料プランの制限に早めに当たる可能性があります。
まず無料プランで基本的なチャンネル運用とリストのステータス管理を試し、制限に当たったタイミングで有料プランを検討するという進め方が現実的です。
無料で始めて、履歴やワークフローで詰まった時点でアップグレード。これが一番ムダがありません。
Slack(スラック)のリスト機能を使ったプロジェクト管理の手順
Slackには、タスクを構造化して管理できる「リスト機能」が備わっています。
チャット上で流れてしまいがちなタスク情報を、一覧形式で整理・追跡できるのがこの機能の強みです。
- タスクの作成・担当者・期日・ステータスをSlack内で一元管理できる
- プロジェクトトラッカーとリストの2種類があり、用途に応じて使い分ける
- チーム共有と個人用の両方のリストを作成できる
- メッセージからリストアイテムを直接作成する操作も可能
リスト機能およびプロジェクトトラッカーはSlackの有料プラン(プロプラン以上)での利用が前提です。
無料プランでは利用できない場合があるため、導入前に現在のプランを確認してください。
ツールを新たに追加せずにSlack内でタスク管理を完結させたい場合、リスト機能は有力な選択肢です。
操作手順を正しく把握しておくことで、チームへの定着もスムーズになります。
リスト機能とプロジェクトトラッカーの違いと使い分け
Slackには「リスト」と「プロジェクトトラッカー」という2種類のタスク管理機能があります。
どちらを使うかは、管理したいタスクの規模とチームの関与度によって判断するのが基本です。
- リスト:シンプルなタスク一覧の管理に向いており、個人・小規模チームに適している
- プロジェクトトラッカー:複数担当者・複数フェーズにまたがる作業の管理に向いており、中規模以上のプロジェクトに適している
リストは、日常的なタスクの確認や個人の作業メモに近い感覚で使えます。
フィールド設定がシンプルなため、導入コストが低く、チームに展開しやすい点が特徴です。
一方、プロジェクトトラッカーはカンバン形式やリスト形式の切り替えが可能で、進捗ステータスの可視化やフィルタリングなど、より高度な管理に対応しています。
判断の目安として、担当者が数名・タスク数が数十件以内程度の小規模な作業であればリストで十分対応できます。
複数チームが関わるプロジェクトや、フェーズごとに進捗を追う必要がある場合はプロジェクトトラッカーの活用が適しています。
ガントチャートや依存関係の設定には現時点で非対応です。
外部メンバーとのリスト共有にも制限がある場合があるため、こうした機能が必要な場合はAsanaやNotionなどの専用ツールとの連携を検討してください。
まず小規模なリストから試し、運用しながら必要に応じてプロジェクトトラッカーへ移行するアプローチが現実的です。
なお、リストのデータをそのままプロジェクトトラッカーへ自動移行する機能は現時点では提供されていないため、移行が必要になった場合は新たに作成して手動で移す形になります。
小さく始めて、必要になったらプロジェクトトラッカーへ。最初から大掛かりに作る必要はありません。
リストの作成とフィールド設定の手順
リストの作成は、Slackのサイドバーまたはチャンネル内から数ステップで完了します。
フィールド設定を最初に適切に行っておくことが、後の運用効率に直結します。
- サイドバーの「リスト」アイコン、またはチャンネル上部の「+」ボタンからリストを新規作成する
- リスト名を設定し、チーム共有か個人用かを選択する
- フィールド(列)を追加する:担当者・期日・ステータス・優先度などを目的に応じて設定する
- 既存のメッセージからリストアイテムを追加する場合は、メッセージにカーソルを合わせて表示される「…(その他のアクション)」メニューから「リストに追加」を選択する
手順4はデスクトップ版での操作です。
モバイルアプリではメッセージを長押しするとアクションメニューが表示されますが、デスクトップ版と一部表示が異なる場合があります。
フィールドの種類は、テキスト・日付・ユーザー選択・ドロップダウンなど複数から選べます。
ステータス管理にはドロップダウン形式が適しており、「未着手」「進行中」「完了」のような選択肢をあらかじめ設定しておくと、後から変更する手間が省けます。
フィールドは後から追加・変更も可能ですが、途中で項目を増やすとチームメンバーへの周知が必要になります。
運用開始前に最低限必要なフィールドを洗い出し、シンプルな構成から始めることを推奨します。
「担当者・期日・ステータス」の3列だけでまず始める。これがいちばんスムーズな立ち上げ方ですよ。
担当者・期日・ステータスの割り当て方
各タスクへの担当者・期日・ステータスの設定は、リストアイテムの詳細画面から行います。
この3項目を設定するだけで、タスクの基本的な追跡が可能になります。
- 担当者:ユーザー選択フィールドを使い、チームメンバーを直接指定する
- 期日:日付フィールドに期限を入力する。設定するとSlackから期日前通知が届く
- ステータス:ドロップダウンフィールドで現在の進行状況を選択する
担当者を設定すると、そのメンバーに通知が届くため、タスクの認識漏れを防ぎやすくなります。
期日通知のタイミングは、Slackの通知設定画面(「環境設定」→「通知」)で各自が設定する仕組みです。
チームで通知設定を統一しておくと運用がスムーズになるため、導入時にメンバー全員で設定を確認しておくことをおすすめします。
ステータスの変更は担当者自身が行う運用が基本ですが、マネージャーが定期的に確認・更新するルールを設けることで、リストの鮮度を保ちやすくなります。
リストのフィルター機能を使うと、担当者別・ステータス別に絞り込んで表示できるため、複数タスクを抱えるプロジェクトでも全体の進捗を素早く把握できます。
担当者と期日を入れる習慣がつけば、Slack上の「言ったか言わないか」問題は8割消えます。
チーム共有リストと個人用リストの使い分け
Slackのリストは、チーム全体で共有するリストと自分だけが参照する個人用リストの2種類を作成できます。
チーム共有リストは、複数人が関わるタスクや進捗をチームで確認する場面に適しています。
チャンネルにリストを紐付けることで、関係者が同じリストを参照・更新できる環境を整えられます。
一方、個人用リストは自分の作業メモや優先度整理に使うもので、他のメンバーには表示されません。
- 他のメンバーへの共有・確認が必要なタスク → チーム共有リスト
- 自分だけが管理する日次タスクや個人の進捗メモ → 個人用リスト
- 会議のアジェンダ管理など一時的な用途 → 個人用リストで作成し、必要に応じて共有リストとして新規作成する
個人用リストを後から共有リストへ直接切り替える操作は現時点では非対応です。
共有が必要になった段階で、新規作成するかたちになります。
チーム共有リストは初期設定では参照者全員が編集できる状態になっています。
編集権限を絞りたい場合は、リスト右上のメニューから「メンバーと権限」を開き、編集を許可するメンバーの範囲を変更してください。
誤った更新によるトラブルを防ぐため、運用開始前に権限設定をチームで確認しておくことをおすすめします。
共有リストは「閲覧可・編集は限定」が基本設定。最初に権限を絞ると後から事故が起きません。
プロジェクトチャンネルの設計と情報整理のルール
Slackでプロジェクト管理を機能させるには、チャンネルの設計と情報整理のルールを最初に決めることが重要です。
- チャンネル名の命名規則を統一すると、複数プロジェクトを横断しても迷子にならない
- 決定事項はリストやブックマークに集約することで、スレッドへの埋もれを防げる
- テンプレートを使えば、新規プロジェクト立ち上げ時のセットアップ時間を短縮できる
- チームへの展開前にルールを明文化しておくと、後から運用が崩れにくくなる
チャンネルが増えるほど「どこに何があるか分からない」という状況になりがちです。
設計段階でルールを決めておくことが、長期的な運用コストを下げる近道になります。
このセクションで紹介するチャンネル設計・リスト・テンプレートの組み合わせは、同時進行するプロジェクトが数本程度・チャンネル総数が20本前後までの規模であればSlack単体でおおむね対応できます。
タスクの依存関係管理やガントチャートが必要になってきた場合は、連携ツールの検討が現実的な選択肢になります。
プロジェクト専用チャンネルの命名規則と構成例
チャンネル名は「プレフィックス+プロジェクト名+用途」の3要素で構成するのが実務的に機能しやすいです。
命名規則を統一することで、チャンネル一覧を見るだけでプロジェクトの全体像を把握できるようになります。
- proj-[プロジェクト名]-general:連絡・相談・進捗共有の全般チャンネル
- proj-[プロジェクト名]-dev:開発・実装に関する議論専用
- proj-[プロジェクト名]-qa:品質確認・テスト結果の共有
- proj-[プロジェクト名]-announce:決定事項・マイルストーン通知のみ投稿
プレフィックスを「proj-」に統一しておくと、Slackの検索バーやチャンネル切り替えで絞り込みが効きます。
チャンネル総数が10本を超えてくると、この差が体感として大きくなります。
1つのプロジェクトにチャンネルをいくつ作るかは、チームの規模と情報量によって変わります。
小規模なプロジェクトであれば「general」1本に絞り、スレッドを徹底する方が管理コストを下げられます。
メンバーが10名を超える場合は、用途別に分割することでノイズを減らせます。
最初から細かく分割するよりも、まず1〜2本でスタートして必要に応じて増やす方が現実的です。
「1チャンネルへの投稿が混在し始めたとき」「ノイズになっているとき」が増やす目安になります。
最初からチャンネルを増やしすぎないこと。「混ざってきたら分ける」くらいの感覚で十分です。
決定事項をリストやブックマークに集約する運用フロー
会話の中で決まったことは、流れたまま放置するとスレッドの奥に埋もれます。
決定事項を後から参照可能な状態にするには、投稿後すぐに「集約する場所」へ移す習慣が必要です。
- リスト機能:タスクや決定事項をチャンネルに紐づけた一覧として管理できる。担当者・期日も付けられる
- ブックマーク機能:チャンネル上部バーに重要なメッセージやリンクを固定できる。議事録ドキュメントや仕様書のリンクを常に見える位置に置ける
運用フローの具体例として、以下の流れが定着しやすいです。
- 会議や議論の中で決定事項が出たら、そのメッセージに絵文字リアクションをつける
- 決定した内容をリスト機能に転記し、担当者と期日を設定する
- 関連するドキュメントや議事録のリンクをブックマークに追加する
この流れを「決定が出たら早めに転記する」というルールとして明文化しておくと、チームへの定着が早まります。
転記が漏れた場合の代替策として、リアクションをつけたメッセージを週次で見直してリストに追記する「棚卸しの習慣」をあわせて設けておくと、抜け漏れを補いやすくなります。
リスト機能は2024年に正式リリースされた比較的新しい機能です。
まだ使っていない場合は、Slackのサイドバーからアクセスして試してみることをおすすめします。
「決定→リアクション→リスト転記」の3ステップを習慣化すれば、議事録の作り直しはほぼ不要になりますよ。
Slack(スラック)テンプレート「プロジェクトスターターキット」の使い方
Slackには、プロジェクト立ち上げ時に使える「プロジェクトスターターキット」テンプレートが用意されています。
チャンネル構成・初期ブックマーク・ピン留めメッセージをまとめて設定できます。
- チャンネルの初期設定を毎回ゼロから行う手間が省ける
- メンバーが参加した際に「このチャンネルの使い方」をピン留めで確認できる
- リストやブックマークの初期項目があらかじめ入っているため、運用ルールの説明コストが下がる
テンプレートの適用手順は、チャンネル作成画面から「テンプレートを使用」を選択し、一覧からプロジェクト管理用のテンプレートを選ぶだけです。
既存のチャンネルには適用できないため、プロジェクト開始時のチャンネル作成タイミングで使うことが前提になります。
テンプレート機能はSlackの有料プラン(ProまたはBusiness+以上)での利用が前提となるケースがあります。
無料プランを利用している場合は、設定画面でテンプレート一覧が表示されるかどうかを事前に確認しておくと確実です。
テンプレートをそのまま使うよりも、自社の運用に合わせてカスタマイズした「社内版スターターキット」を作成しておく方が、長期的な運用品質を保ちやすくなります。
既存プロジェクトで使っているチャンネル構成・ブックマークリンク・ピン留めメッセージをそのまま転用するのが手軽な出発点です。
一度作ったテンプレートはワークスペース内で共有できるため、複数のプロジェクトリーダーが同じ設定でチャンネルを立ち上げられます。
「社内版スターターキット」を一度作っておくと、新規プロジェクトの立ち上げが3分で終わるようになります。
チームへの展開時に最初に決めておくべきルール
チャンネル設計と集約フローを整えても、チームに浸透しなければ機能しません。
展開前に最低限の取り決めを明文化しておくことが、後からルールが形骸化するのを防ぎます。
- チャンネルの用途と投稿してよい内容・してはいけない内容
- 決定事項をリストに転記する担当者(誰でもよいか、議事録担当者が行うかなど)
- スレッドの使用基準(すべての返信をスレッドにするか、雑談はOKかなど)
- チャンネルを増やす・アーカイブする際の判断基準
これらをチャンネルの説明欄(チャンネルの目的)に記載しておくと、新しく参加したメンバーが確認できます。
ルールが長くなる場合は、NotionやGoogleドキュメントにまとめてリンクをブックマークに固定する形が実用的です。
チームへの展開は、プロジェクトの「general」チャンネルにルールをまとめたメッセージを投稿してピン留めしておく方法が、導入コストを抑えやすいです。
既存チームへの途中導入であれば、週次の定例ミーティングで5分程度説明する機会を設けるだけでも定着率が変わります。
ルールは「最初から完璧にする」必要はなく、2〜3週間運用して問題が出た箇所を都度修正する方が現実的に機能します。
ただし、修正した際はチャンネルにアナウンスし、チーム全員に認識を合わせることが大切です。
ルールは最初から完璧を目指さず、2〜3週間で微修正していくのが定着の秘訣ですよ。
リマインダーとワークフローで進捗を追う方法
Slackには、タスクの期日管理や進捗確認を自動化するための機能が複数備わっています。
- /remind コマンドで自分・チームへのリマインダーを数秒で設定できる
- ワークフロービルダーを使えば、定例の進捗確認メッセージを自動送信できる
- ステータス更新と通知を組み合わせることで、手動の声かけを減らせる
これらの機能を使いこなすことで、「確認し忘れ」や「期日の見落とし」を構造的に防ぎやすくなります。
このセクションでは、各機能の具体的な設定手順と使い分けの考え方を順番に解説します。
リマインダーを使った期日管理の設定手順
Slackのリマインダー機能は、特定のメッセージや日時に対してSlackbotから通知を受け取れる仕組みです。
外部ツールを使わずに、チャンネル内でそのまま期日管理が完結します。
- メッセージへのリマインダー:メッセージにカーソルを合わせ「…」から「リマインドする」を選択し、通知タイミングを指定する
- コマンドでのリマインダー:/remind[@ユーザー名またはチャンネル名][内容][日時]の形式で入力する
コマンド形式の例としては、「/remind #dev-team 週次レポートの提出期限です 毎週金曜日 午前10時」のように入力します。
繰り返し設定にも対応しているため、定例タスクの管理に向いています。
チャンネル全体へのリマインダーはメンバー全員に通知が届きます。
また、Slackbotをミュートにしているメンバーには届かない場合があるため、チームで運用する前に通知設定を確認しておきましょう。
なお、リマインダー機能はフリープランを含む全プランで利用できます。
ワークフロービルダーがプランの制約で使えない場合でも、定期リマインダーと手動の進捗確認を組み合わせることで、基本的な抜け漏れ防止は実現できます。
「毎週金曜午前10時にリマインド」を1回設定するだけで、報告漏れがガクッと減りますよ。
ワークフローを使う場面と基本的な設定の流れ
ワークフロービルダーは、繰り返し発生する定型作業をSlack上で自動化するための機能です。
リマインダーが「通知」に特化しているのに対し、ワークフローは「情報収集・入力フォームの送信・メッセージの自動投稿」まで対応できる点が異なります。
- 毎週月曜日に進捗報告フォームをチャンネルに自動投稿したい
- 新しいメンバーがチャンネルに参加したときに案内メッセージを自動送信したい
- 特定のスタンプが押されたときに次のアクションを促すメッセージを送りたい
ワークフロービルダーはSlack左サイドバーの「ワークフロー」から起動します。
「新規作成」を選び、トリガー(起動条件)を選択するところから始めます。
トリガーには「スケジュール」「チャンネルへの参加」「スタンプのリアクション」などが用意されています。
トリガーを設定したら、次に「ステップ」を追加します。
ステップでは「メッセージを送信する」「フォームを開く」「変数を使って動的なメッセージを作る」といったアクションを選択でき、フォームで収集した回答を同じチャンネルに自動投稿する、といった一連の流れも設定可能です。
ワークフロービルダーはProプラン以上で利用できる機能です。
フリープランでは使用できないため、現在のプランを事前に確認しておきましょう。
フリープランの場合は、リマインダーで定期通知を行い、メンバーが手動でスレッドに返信する形で進捗を集約する運用が現実的な代替手段となります。
「定例の報告フォーム」を1つ作っておくだけで、毎週の進捗会議が驚くほど短くなります。
ステータス更新を自動化してチームに通知する方法
進捗確認の手間を減らすには、「メンバーが何かを更新したときに、チームへ自動通知が届く」という仕組みを作ることが効果的です。
Slack単体でこれを実現するには、ワークフロービルダーとSlackのリスト機能・チャンネル投稿を組み合わせる方法が現実的です。
ここで登場する「リスト機能」とは、Slack内でタスクをカード形式で管理できる機能です。
チャンネルに紐づける形で作成でき、タスク名・担当者・ステータスといった列を自由に設定できます。
「Slack内で使えるかんたんなタスク管理表」としてイメージしていただくと理解しやすいです。
- Slackのリスト機能でタスクを管理し、ステータス列を設けておく
- ワークフローのトリガーに「特定のスタンプが押された」を設定し、対象チャンネルに「〇〇のステータスが更新されました」と自動投稿されるようにする
- 進捗報告用チャンネルを1つ作り、ワークフローの投稿先を統一することで情報の散逸を防ぐ
この構成では、メンバーがタスクにスタンプを押すだけで進捗が共有されるため、「報告のための報告」にかかるコストを下げられます。
ただし、スタンプを起点にしたトリガーはProプラン以上のワークフロービルダーで設定できる機能です。
スタンプ運用がチームに定着するまでは、手動での声かけと並行して運用するのが現実的です。
手動の確認DMを週あたり数回程度に抑えられるかどうかを目安に、運用の手応えを確かめながら調整するとよいでしょう。
Slackのリスト機能は、タスク管理・ステータス管理・担当者の割り当てといった基本的な用途には対応していますが、タスク間の依存関係の設定やガントチャート表示には対応していません。
機能拡張が継続しているため、Slack公式の機能ページで最新の対応状況を確認しながら設定を進めることをおすすめします。
「スタンプ1つで進捗報告」が回り始めると、定例MTGの密度がぐっと上がりますよ。
Slack(スラック)プロジェクト管理の限界と連携ツールの目安
Slackだけでプロジェクト管理を完結させようとしたとき、どこかで「これ以上は難しい」と感じる場面が出てきます。
その限界点を正確に把握することが、追加ツールを導入すべきかどうかの判断につながります。
- ガントチャートによるスケジュール可視化はSlack単体では対応できない
- 複数プロジェクトをまたいだタスクの横断管理も、現時点では機能的に難しい
- チーム規模や用途によって、連携ツールが必要になる目安がある
- 無料で使えるSlack連携ツールにも、用途に合った選択肢がいくつかある
Slackでできることを整理すると、チャンネルごとのリスト機能によるタスク管理、リマインダーによる期日通知、ワークフロービルダーによる定型作業の自動化が主な範囲です。
これらを一通り活用したうえで「それでも足りない」と感じる場合にのみ、追加ツールを検討するのが合理的な判断です。
ガントチャートによるスケジュール可視化はできない
Slackにはガントチャートを表示する機能がなく、タスクの期日や進捗を時系列で視覚的に管理することはできません。
スケジュールの全体像を把握したい場合は、外部ツールとの連携が必要です。
Slackのリスト機能やリマインダーを使えば、個別タスクの期日管理や通知は可能です。
しかし、複数タスクの開始日・終了日・依存関係を一画面で俯瞰するガントビューは、現時点でSlackには実装されていません。
「AのタスクがBに先行している」「今週どのタスクが重なっているか」といった確認は、チャンネルやリストを見ても直感的には把握しにくい状況です。
スケジュール管理の精度が求められるプロジェクト、たとえばリリース日が固定されている開発案件やイベント運営では、この制約が実務上の支障になりやすいです。
このような用途では、ガントチャート機能を持つツールとSlackを組み合わせる構成を検討する価値があります。
ガントが欲しくなったら、それはSlack単体運用の卒業サイン。連携ツールの出番です。
複数プロジェクトをまたいだタスク一覧の管理が難しい
Slackのリスト機能はチャンネル単位での管理を前提としており、複数のチャンネルにまたがるタスクを一覧で確認する機能は現時点では提供されていません。
チームが複数のプロジェクトを並行して動かしている場合、担当者は「自分が関わる全タスクを横断的に見たい」というニーズを持ちます。
しかしSlackでは、チャンネルAのリストとチャンネルBのリストは別々に存在しており、それらを統合して担当者ごとに並べ替えるといった操作はできません。
- 1人のメンバーが複数プロジェクトを兼任している
- プロジェクト横断でリソース配分を調整する必要がある
- マネージャーがチーム全体の稼働状況を把握したい
これらのニーズが日常的に発生しているチームでは、Slackのリスト機能だけでは管理コストが高くなりやすいです。
タスク管理ツールをSlackと連携させ、Slack上で通知を受け取りながらタスクの実態は外部ツールで管理するという分業が、実務的な解決策になります。
「複数兼任メンバー」がいる時点で、横断管理ツールの導入を真剣に検討すべきタイミングです。
連携ツールを検討すべきチーム規模・用途の判断基準
「Slackだけで管理するか、ツールを追加するか」の判断は、チームの規模や用途によって変わります。
一律に「何人以上なら追加ツールが必要」とは言えませんが、判断の目安となる軸はあります。
- メンバーが数名〜10名程度の小規模チーム
- プロジェクト数が1〜2件程度で、タスクの依存関係が少ない
- スケジュールの可視化よりも、コミュニケーションの円滑化が優先事項
一方、以下のいずれかに該当する場合は、連携ツールの導入を検討する段階と判断できます。
- タスクの数が増え、リストの管理が追いつかなくなってきた
- 複数プロジェクトを兼任するメンバーが複数名いる
- 進捗報告のためにSlackのスレッドを遡る頻度が高くなっている
- 期日の管理ミスや担当者の認識ずれが繰り返し発生している
「複数プロジェクトが同時進行し、どのスレッドに何の決定事項があるかわからなくなってきた」「タスクの抜け漏れが出始めた」という状況は、上記のサインに該当しやすく、Slackのリスト機能とリマインダーを整備しても解消されない場合は連携ツールの検討が現実的です。
Slackの機能を十分に活用していない段階でツールを増やすと、管理の複雑さが増すだけになる場合があります。
まずSlackのリスト機能やリマインダーを実際に運用してみて、それでも課題が解消されない場合に追加ツールを検討するのが無駄のない順序です。
ツール追加のコストには、導入・設定の工数だけでなく、チームへの習熟コストも含まれます。
AsanaやTrelloのようなツールは既存のSlack運用を変えずに並行して使い始められる設計になっているものが多く、Slackへの通知連携から段階的に試すことで学習コストを抑えやすい傾向があります。
「抜け漏れが繰り返し起きる」「スレッドを遡る頻度が増える」が出たら、ツール検討のサインです。
無料で使えるSlack(スラック)連携ツールの選択肢
Slackとの連携に対応したツールは複数あり、無料プランで一定の機能を使えるものもあります。
用途に応じて選択肢を絞り込むことができます。
- Trello:無料プランでカンバンボード形式のタスク管理を利用でき、ボード数・カード数に大きな制限がないため小規模チームが試しやすい
- Asana:無料プランでもタスクの担当者・期日・依存関係の設定が可能。ガントビューは有料プランの機能だが、タスク一覧の横断管理を目的とするなら無料範囲でも一定の効果が見込める
- Notion:無料プランでページ数の上限なくドキュメントとタスクを一元管理でき、議事録や決定事項の蓄積と組み合わせたい場合に向いている
各ツールの無料プランの条件は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
ドキュメント管理を重視する場合は、NotionやConfluenceがSlackと連携できます。
議事録や仕様書をSlackから参照・更新する用途に向いています。
- 無料プランで必要な機能がカバーされているか
- SlackとのApp連携がノーコード(設定画面の操作のみ)で完結するか
- チームメンバーが追加の学習コストなしに使い始められるか
Asana・Trello・NotionはいずれもSlackのApp Directoryから追加でき、コードの記述なしに通知連携を設定できるとされています。
導入前に公式サイトのプラン比較ページで確認することをおすすめします。
無料プランの機能範囲はツールごとに異なり、メンバー数やプロジェクト数に上限が設けられている場合があります。
Asana・Trello・Notionのどれかから「無料プラン×Slack連携」で始めるのが、失敗の少ない選び方ですよ。
Slack(スラック)のプロジェクト管理に関するよくある質問
Slackをプロジェクト管理に活用しようとするとき、機能の範囲や使い勝手について判断に迷うことは少なくありません。
無料プランでどこまで使えるのか、チームの規模や運用スタイルに合うのかといった疑問は、多くの方が感じるものです。
- Slackのリスト機能は無料プランでも使えますか?
-
Slackのリスト機能は無料プランでも利用可能で、タスクの作成や担当者の割り当てといった基本的な操作は無料プランの範囲内で行えます。
ただし、無料プランではメッセージ履歴の閲覧に上限があるため、過去に作成したリストや関連するやり取りが参照できなくなる場合があります。
無料プランの制限に早めに当たる可能性がある場合は、有料プランへの移行を検討するとよいでしょう。
- Slackでガントチャートを表示することはできますか?
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Slack単体ではガントチャートを表示する機能を持っていません。
ガントチャートを活用したい場合は、AsanaやNotionなどのプロジェクト管理ツールとSlackを連携させる方法が一般的です。
これらのツールはSlackとの公式インテグレーションを提供しており、タスクの更新通知をSlackで受け取りながら、ガントチャートの確認は各ツール上で行うという運用が可能です。
- Slackのリストは自分だけが見られるように設定できますか?
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Slackのリストは「個人用」と「共有リスト」の2種類があり、用途に応じて使い分けられます。
個人用リストは自分だけが閲覧・編集できる非公開の形式で、他のメンバーには表示されません。
リストを作成する際に共有範囲を選択できるため、個人のタスク管理には個人用リストを選ぶことで、他者に見られることなく利用できます。
- Slackだけで10人以上のチームのプロジェクトを管理できますか?
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10人以上の規模になると、Slack単体でのプロジェクト管理には限界が生じやすくなります。
Slackはリアルタイムのコミュニケーションには優れていますが、タスクの一覧表示や進捗の可視化には対応していないため、メンバーが増えるほど「誰が何をどこまで進めているか」が把握しにくくなります。
チームの規模が10人を超え、複数のタスクや締め切りを同時に追う必要が出てきた段階で、AsanaやNotionとの連携を見直すのが現実的です。
- Slackのワークフロー機能はプログラミングの知識がなくても使えますか?
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SlackのワークフロービルダーはノーコードでOKで、プログラミング知識がなくても設定できます。
画面上の操作だけで自動化の流れを組み立てられ、条件やステップをドラッグ&ドロップで並べるだけで複雑な設定は必要ありません。
プロジェクト管理の現場では、タスクのリマインダー自動送信や、申請・報告用フォームの収集といった定型業務に活用されることが多いです。
一部の高度な連携機能(外部サービスとのAPI連携など)は有料プランや追加設定が必要な場合があるため、利用前にプランの仕様を確認することをおすすめします。
まとめ
Slackは、コミュニケーション基盤としての強みを活かしながら、リスト・リマインダー・ワークフローを組み合わせることで一定範囲のプロジェクト管理を担えるツールです。
10名前後の小規模チームで、タスクの依存関係が少なく、コミュニケーションを軸に進めるプロジェクトであれば、Slack単体でも十分に運用できます。
一方で、ガントチャートによるスケジュール可視化や複数プロジェクトをまたいだ横断管理が必要になった段階では、Slack単体での運用に限界が見えてきます。
AsanaやNotion、Trelloなどの連携ツールをSlackと組み合わせ、コミュニケーションと進捗管理をそれぞれ得意な場所で行う体制に進化させていくのが現実的な解決策です。
- Slackはチャンネル・リスト・ワークフローの3機能でプロジェクト管理を一定範囲カバー可能
- 10名以下・タスクの依存関係少なめならSlack単体で運用しやすい
- 命名規則・決定事項の集約・テンプレートでチャンネル運用を仕組み化する
- リマインダーとワークフローを組み合わせれば手動の声かけが減る
- ガントチャート・横断管理が必要になればAsana・Notion・Trelloとの連携を検討
まずはSlackのリスト機能とリマインダーを実際に運用してみて、自分たちのチームに何が足りないかを把握するところから始めてみてください。
必要が見えてから連携ツールを検討する順序が、ムダのない選び方につながります。
「まずSlackを使い切る → 足りない部分だけ補う」これが追加ツール選びで失敗しないコツです。
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