CMMIとは?CMMIの成熟度レベルと実際の活用場面をわかりやすく解説
CMMIは、ソフトウェア開発や組織のプロセス改善を評価・認定するための国際的なフレームワークです。
正式名称は「Capability Maturity Model Integration(能力成熟度モデル統合)」といい、現在はCMMI v2.0が最新バージョンとして運用されています。
主な特徴は、以下の3点です。
- 組織のプロセス能力を1〜5の5段階で評価する成熟度レベル
- ITベンダー選定・調達審査・品質管理など幅広い場面で参照される国際基準
- ISO 9001やPMBOKとは異なる独自の評価軸と認定プロセス
CMMIはあくまでプロセスの成熟度を示す指標であり、製品やサービスの品質そのものを保証するものではありません。
本記事では、CMMIの正式名称と基本概要・5段階の成熟度レベルの意味・実際の活用場面・他の標準との違い・認定取得の流れを詳しく解説していきます。
CMMとの違いや認定機関の情報も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エクセル感覚で使えるAIタスク管理ツールなら:スーツアップ
エクセルやスプレッドシートでの進捗管理に慣れている方の中には、より高機能なツールに興味を持ちつつも、操作方法を一から覚えるのは負担だと感じている方もいるでしょう。
チームのタスク管理が手軽にできて、操作や運用も簡単なツールを探しているなら経営支援クラウド「スーツアップ」がおすすめです。
スーツアップとは表計算ソフトのような直感的な操作が可能なツールで、PCスキルに自信がない方でも気軽に使える親切な設計になっています。
さらに、タスクひな型、期限通知及び定型タスクなどプロジェクトやタスクの管理に役立つ機能が揃っているので、更新スケジュールの管理や作業の進捗状況の確認もスムーズに行えます。
チャットツールやオンライン会議を使った相談に対応しているほか、対面でのコンサルを受けられるなど、サポート体制が充実しているのもポイント。
スーツアップは、表計算ソフトのような親しみやすい操作感で、パソコンが苦手な人でも直感的に使えるのが魅力。チームでのタスク管理や外部ツールとの連携に長けており、幅広く活用できるでしょう。

- エクセル感覚で操作!
スーツアップは、エクセルのような感覚で操作できますが、期限通知や定型タスクの自動生成など、エクセルにはない便利な機能が充実。日々のタスク更新もストレスがありません。
- 業務の「見える化」でミスゼロへ
チームのタスクや担当、期限などを表で一元管理。全員が進捗を把握できるから、抜け漏れや期限遅れがなくなり、オペレーションの質もアップします。
- テンプレートでプロジェクト管理が楽
よくある業務はタスクひな型として自動生成できるので、毎回ゼロから作る手間なし。誰でもすぐに運用を始められるのがスーツアップの強みです。
「かんたん、毎日続けられる」をコンセプトに、やさしいテクノロジーでチームをサポートする「スーツアップ」。
ますは無料お試しでツールを体験してみませんか?

【概要を解説】
CMMIとは:正式名称・読み方・一言での意味
会議資料や取引先のドキュメントで「CMMI」という言葉を見かけたとき、意味がわからずに困った経験はないでしょうか。
CMMIは、組織が「どれだけ成熟したプロセスを持っているか」を評価するフレームワークで、IT業界だけでなく製造・防衛・金融など幅広い分野で活用されています。
ビジネスパーソンとして最低限の知識を持っておくと、実務で役立ちます。
正式名称と読み方
CMMIの正式名称は「Capability Maturity Model Integration(ケイパビリティ・マチュリティ・モデル・インテグレーション)」です。
日本語では「能力成熟度モデル統合」と訳されます。
読み方は「シーエムエムアイ」で、英語圏でも「C-M-M-I」とアルファベット読みするのが一般的です。
正式名称を分解すると、それぞれの単語が意味を持っており、内訳は以下のとおりです。
- Capability Maturity Model:組織の能力と成熟度を評価するモデル
- Integration:複数のモデルを統合したフレームワークであることを示す
「統合(Integration)」という言葉が含まれているのは、CMMIが複数の前身モデルを一本化した経緯があるためです。
会議で出てきたらアルファベット読みで問題ありません。意味は「組織プロセスの成熟度評価」と押さえておけば十分です。
一言で言うと「組織のプロセス改善力を測る指標」
CMMIを一言で表すなら、「組織がどれだけ体系的にプロセスを管理・改善できているかを測る指標」です。
製品やサービスの品質は個人の能力だけでなく組織全体のプロセスの成熟度に左右され、CMMIはその成熟度を可視化する共通言語として機能します。
具体的に答える問いは、以下のとおりです。
- この組織は、プロジェクトを計画どおりに進める仕組みを持っているか
- 問題が起きたとき、再発防止のための改善サイクルが回っているか
- 品質管理のプロセスが属人的でなく、組織全体で標準化されているか
これらの問いに対し、レベル1からレベル5の5段階で評価するのがCMMIの基本的な仕組みです。
評価が高い組織ほど、安定した品質と予測可能な成果を出せる体制が整っていると発注側企業や政府・公共機関の調達担当者から判断されます。
会議や資料でCMMIが話題に出る場合、多くは「取引・調達の信頼性の根拠」として言及されていると理解しておくと、文脈をつかみやすくなります。
個人の力量ではなく組織の仕組みを評価する指標なので、取引先選定や自社の現状把握に使えます。
CMMIが生まれた背景とCMMI v2.0について
CMMIは、米国カーネギーメロン大学のソフトウェアエンジニアリング研究所(SEI)が開発した複数のモデルを統合する形で生まれました。
もともとはソフトウェア開発の品質向上を目的としたCMM(Capability Maturity Model)が原点であり、その後システムエンジニアリングや調達など異なる分野向けのモデルが個別に作られ、それらを一本化したのがCMMIです。
現在の最新バージョンはCMMI v2.0で、CMMI Institute(現在はISACA傘下)が管理・運営しています。
v2.0で整理されたポイントは、以下のとおりです。
- アジャイル開発やサービス提供など現代の開発手法との整合性が強化された
- 評価・認定プロセスがより明確に体系化された
- 適用範囲がソフトウェア・サービス・サプライヤー管理など複数領域に対応
旧バージョン(v1.3以前)の資料と照合する際は、評価基準や用語体系が現行版と異なる場合があるため、バージョンの違いに注意してください。
古いv1.3以前の資料と現行版は用語が異なる場合があるので、バージョンを必ず確認してください。
CMMIの5段階成熟度レベルを
わかりやすく解説
CMMIの核心は、組織のプロセス能力を5段階で評価する「成熟度レベル」にあります。
「プロセスがどれだけ安定・標準化・改善されているか」を5段階で測定し、組織の実力を可視化することを目的としています。
各レベルの概要は、以下のとおりです。
- レベル1:プロセスが属人的で、成功が個人の力量に依存する状態
- レベル2:プロジェクト単位での管理が定着し、計画・追跡ができる状態
- レベル3:組織全体で標準プロセスが定義・共有されている状態
- レベル4:データを使ってプロセスの品質をコントロールできる状態
- レベル5:改善サイクルが組織文化として根付いている状態
このレベルは単なるランク付けではなく、「どこに課題があるか」「次に何をすべきか」を示す改善の地図として機能します。
自社の現状把握や取引先・調達先の能力評価において、共通の物差しとして使えます。
レベル1:初期(場当たり的なプロセス)
レベル1は、プロセスが体系化されておらず、成功・失敗が担当者個人の能力や経験に左右される状態です。
組織として再現性がなく、同じ成果を安定して出すことが難しい段階といえます。
ここで重要なのは、レベル1が「悪い組織」を意味するわけではないという点です。
優秀な個人が集まれば一時的に高い成果を出せますが、メンバーが変わったりプロジェクト規模が大きくなると、途端に品質やスケジュールが乱れるリスクがあります。
実務的な観点では、レベル1の組織は「なぜ今回はうまくいったのか」「なぜ失敗したのか」を組織として説明できないことが多いです。
この状態から抜け出すには、まず個別プロジェクトの計画・追跡・レビューを仕組みとして整えることが出発点になります。
レベル1は「悪い組織」ではなく「仕組みが未整備な状態」です。まず計画・追跡・レビューを整えるのが出発点です。
レベル2:管理された(プロジェクト単位で管理)
レベル2は、プロジェクトごとに計画・追跡・品質管理が行われ、ある程度の再現性が確保されている状態です。
成功のカギが「個人」から「プロジェクトの仕組み」に移行している段階といえます。
レベル2で求められる実践には、要件管理・プロジェクト計画・プロセス品質保証・構成管理などが含まれます。
これらが機能することで、プロジェクトの進捗や品質を可視化し、問題を早期に検知できるようになります。
ただしレベル2の管理はあくまでプロジェクト単位に留まり、各プロジェクトがそれぞれ独自の方法で管理するため組織全体の標準化や知識共有はまだ実現していません。
この限界を超えるのが、次のレベル3です。
プロジェクト単位の管理が動き始めた段階です。次は組織横展開が課題になります。
レベル3:定義された(組織全体で標準化)
レベル3は、組織全体で標準プロセスが定義・文書化され、各プロジェクトがそのプロセスを適用している状態です。
個別プロジェクトの成功体験が組織の資産として蓄積・共有されます。
レベル3に到達すると、以下のような変化が生まれます。
- 新しいプロジェクトを立ち上げる際に、組織標準プロセスを起点として計画できる
- ベストプラクティスが横展開され、品質のばらつきが減少する
- 教育・訓練が体系化され、新メンバーの立ち上がりが早くなる
米国の国防・航空宇宙・政府調達の分野ではレベル3以上を取引条件とするケースが多く、日本国内でも大手SIerが競争優位の確保に活用する事例があります。
取引先や調達先の資料にレベル3の記載があれば、「組織として一定水準のプロセス管理が整備されている」という共通認識のもとで読むのが適切です。
レベル2との最大の違いは、「プロセスが個々のプロジェクトに閉じているか、組織の共有資産になっているか」という点です。
取引条件として最も多く指定されるレベルです。ここから組織の資産としてプロセスが機能し始めます。
レベル4:定量的に管理された(データによる制御)
レベル4は、プロセスの品質と成果をデータで定量的に把握・制御できる状態です。
経験や勘ではなく、統計的な手法を用いてプロセスの変動を管理します。
レベル4の組織ではプロセス各工程で測定指標(メトリクス)を設定し、目標値に対する達成状況をリアルタイムに追跡します。
たとえば欠陥発生率や手戻り工数を定量的に把握し、許容範囲を超えた変動が起きた際に早期対処できる体制を整えます。
レベル3との違いは「プロセスが定義されているか」ではなく、「そのプロセスがデータによって制御されているか」にあります。
測定基盤の整備には相応のコストと時間がかかるため、レベル3からレベル4への移行は多くの組織にとって大きなステップとなります。
データで制御できる段階です。測定基盤の整備には相応のコストがかかる点は覚悟してください。
レベル5:最適化(継続的な改善が定着)
レベル5はCMMIの最上位レベルで、定量的なデータをもとにプロセスを継続的に改善し、改善活動自体が組織文化として定着している状態を指します。
レベル5の特徴は、改善が「特定のプロジェクト」や「特定の担当者」に依存せず、組織全体の仕組みとして機能している点です。
新技術・新手法の導入や、根本原因分析に基づく欠陥の予防的除去が、日常的な業務サイクルの中に組み込まれています。
実務的にはレベル5認定を取得・維持している組織は世界的にも全認定組織のごく一部とされ、主にグローバル大手IT企業や防衛・宇宙関連の組織が中心です。
レベル5を目指すこと自体が目的化するリスクもあるため、自社のビジネス目標に照らして「どのレベルまで到達すべきか」を見極めることが重要です。
認定の取得プロセスや具体的な評価方法はCMMIを管轄するISACA(旧CMMI Institute)などの専門機関が公開しているため、まずは概要確認から始めるとよいでしょう。
ここを目指すこと自体が目的化しがちです。自社のビジネス目標と照らして判断してください。
CMMIが実際に使われる場面と
日本での普及状況
CMMIは理論的な枠組みにとどまらず、取引先の選定や入札要件、社内の品質改善活動など実務の様々な場面で参照されるモデルです。
実務上の意味を整理すると、以下のとおりです。
- 政府・官公庁の調達案件でCMMIレベルが入札条件に含まれるケースがある
- 外資系企業やグローバルプロジェクトでは、取引先のCMMIレベルを評価基準に使うことが多い
- レベルの差は「書類上の格付け」ではなく、実際の開発プロセスの安定性や予測可能性に直結する
- 日本国内でもIT・システム開発分野を中心に認定取得企業が存在するが、欧米・アジア諸国と比べると普及は限定的
会議でCMMIレベルが話題に上がった場面では、まず「発注条件なのか、自社の評価基準として使われているのか」という文脈を確認することが役立ちます。
取引先評価・入札要件での活用
CMMIレベルは、発注側が「信頼できる開発委託先かどうか」を判断するための客観的な指標として機能します。
特にシステム開発・ITサービス分野では、入札条件や取引先審査の項目にCMMIレベルを明記するケースがあり、代表例は以下のとおりです。
- 政府・省庁の大型ITシステム調達では、CMMIレベル3以上を入札参加条件に設定する例がある
- グローバル企業との取引では、オフショア開発先に対してCMMIレベルの提示を求める場合がある
- 金融・医療・航空など品質要件の厳しい業界では、CMMI認定が取引開始の前提条件になることがある
発注側がCMMIレベルを重視する理由は、認定組織がプロセスを文書化・標準化し、進捗や品質を外部からも把握しやすい状態にあるためです。
逆にCMMIレベルが低い・未取得の組織は「プロセスの透明性が確認できない」とみなされ、大型案件の競争から外れるリスクがあります。
インド・中国・東南アジアのオフショア開発企業がレベル5を積極的に取得するのは、グローバル市場での受注競争力を高めるためです。
発注側から「プロセスの透明性が見えない」と判断されるリスクがあるので、未取得でも概念は押さえておきたいです。
レベルが高い組織と低い組織で何が違うのか
CMMIのレベル差は、プロジェクトの「再現性」と「予測可能性」の差です。
レベルが高い組織ほど担当者が変わっても品質が安定し、コストや納期の見積もり精度が高い傾向があります。
各レベルの特徴を整理すると、以下のとおりです。
- レベル1:成否は個人の力量に依存し、属人的
- レベル2:プロジェクト単位での管理は存在するが、組織全体で標準化されていない
- レベル3:組織全体で標準化され、どのチームでも一定水準の成果が出せる
- レベル4:データに基づいて定量管理し、品質とコストの予測精度が高い
- レベル5:継続的改善が組織に組み込まれ、変化への対応力も高い
レベル1では「優秀なエンジニアがいるプロジェクトは成功し、そうでなければ失敗する」という属人的状況が生まれやすく、レベル3以上になると新メンバーが加わっても一定品質を保てる仕組みが整います。
レベル4・5では過去のプロジェクトデータを統計的に分析し、品質リスクの集中箇所を数値で把握しながら管理する意思決定がなされます。
発注側にとってはこうした組織のほうが「想定外のトラブル」が起きにくく、起きても対応が速いという安心感につながります。
数字ではなく「再現性と予測可能性の差」と捉えると、取引先選定の判断軸がブレません。
日本でCMMIレベル5を取得している企業の傾向
日本国内でCMMIレベル5を取得している企業は、主に大手SIer・ソフトウェア開発企業・製造業のシステム子会社などに集中しています。
業種で見ると、金融系システムや防衛・航空・公共インフラ向けシステム開発を主力とする企業が該当することが多いとされています。
認定情報はCMMI Institute(ISACA傘下)が公式に公開しており、日本国内のレベル5取得組織の数はインドや中国と比べると相対的に少ない水準です。
日本でレベル5を取得している組織に共通する傾向は、以下のとおりです。
- グローバル案件や政府系の大型プロジェクトを主要な事業領域としている
- 品質マネジメントに専門の部門・担当者を置き、継続的改善を組織として運営している
- CMMI認定取得をマーケティング・営業の観点からも戦略的に位置付けている
日本で普及が限定的な背景には、QCサークルやISO 9001などの独自の品質文化がすでに根付いていることや、CMMIの審査・維持コストが中小規模組織の重荷になりやすいことがあります。
一方、グローバル調達基準への対応や海外展開を視野に入れる組織にとっては、CMMI認定取得を検討する実質的な意味があります。
日本ではISO 9001・QCサークルが定着している分、CMMIは限定的です。グローバル案件で必要になる水準と覚えてください。
CMMIは具体的に何を評価するのか
CMMIは「プロセスの成熟度」を評価するフレームワークです。
評価の全体像は、以下のとおりです。
- CMMIはプロジェクト管理・品質管理・サービス提供など複数の領域を体系的に評価する
- 評価の単位は「プロセスエリア」と呼ばれる実務活動のまとまりで構成される
- ソフトウェア開発向けの「CMMI-DEV」とサービス提供向けの「CMMI-SVC」で評価対象が異なる
- 自社の業態や目的に合ったモデルを選ぶことが、活用の第一歩になる
評価領域の全体像・代表的なプロセスエリア・モデルの種類の違いを順に解説します。
4つの評価領域の概要
CMMIは、組織のプロセスを大きく4つの領域に分けて評価します。
どの領域も「その場の判断に頼らず、再現性のある手順が定義・維持されているか」を確認する視点で設計されています。
評価の4領域は、以下のとおりです。
- プロジェクト管理(スケジュール・リスク・コスト管理など)
- プロセス管理(組織全体のプロセス定義・改善活動)
- エンジニアリング(要件定義・設計・テストなどの技術的活動)
- サポート(構成管理・品質保証・測定・分析など)
これらの領域は互いに独立しているのではなく、実務の中で連動して機能するものとして位置づけられています。
たとえばプロジェクト管理が整っていてもエンジニアリング手順が属人的なままでは、成果物の品質にばらつきが生じやすくなります。
CMMIはこの連動関係を前提に、組織全体のプロセスを俯瞰して評価する点が特徴です。
4領域は連動して評価されます。個別ではなく全体で成熟度が決まる点が重要です。
代表的なプロセスエリアの例
各評価領域はさらに「プロセスエリア」と呼ばれる単位に分解されます。
プロセスエリアとは、特定の目標を達成するための関連する実務活動のまとまりで、CMMI全体で20前後定義されています。
代表的なプロセスエリアは、以下のとおりです。
- 要件管理(Requirements Management):顧客要件の変更を追跡し、成果物との整合性を保つ活動
- プロジェクト計画(Project Planning):スケジュール・工数・リスクを事前に見積もる活動
- プロセスと製品品質保証(PPQA):定義されたプロセスが実際に守られているかを確認する活動
- 構成管理(Configuration Management):成果物のバージョンや変更履歴を管理する活動
これらは「やっているかどうか」だけでなく「定義・文書化・測定・改善のサイクルが回っているか」という観点で評価されます。
たとえば要件管理なら記録だけでは不十分で、変更発生時の承認フローや影響分析の手順が整備されているかまで確認されます。
成熟度レベルが上がるほど、プロセスの定量的な管理や継続的改善の証拠が求められる点も押さえておくとよいでしょう。
「やっているか」ではなく「定義・文書化・測定・改善のサイクルが回っているか」を見られます。
CMMI-DEVとCMMI-SVCの違い
CMMIには用途別に複数のモデルが存在し、代表的なのが製品・ソフトウェア開発組織向けの「CMMI-DEV」とサービス提供組織向けの「CMMI-SVC」です。
どちらを選ぶかは、自社の主要な業務内容によって決まり、選び方の目安は以下のとおりです。
- CMMI-DEV:ソフトウェア開発・システム開発・製品設計を主業務とする組織に適している(例:受託開発会社、社内SE部門、組み込みシステム開発など)
- CMMI-SVC:ITサービス運用・ヘルプデスク・保守・コールセンターなどサービス提供を主業務とする組織に適している(例:ITインフラ運用部門、マネージドサービス事業者など)
両モデルは評価の基本構造(成熟度レベル・プロセス管理の考え方)を共有しており、4つの評価領域も共通です。
ただしプロセスエリアの内訳は異なり、CMMI-DEVでは要件開発・技術的解決策・製品統合などエンジニアリング系が中心になるのに対し、CMMI-SVCではサービス継続性管理・インシデント解決・サービスデリバリーが加わります。
自社がどちらのモデルに該当するか判断しにくい場合は、認定機関やCMMIの専門コンサルタントに相談するのが確実です。
自社がどちらに該当するかわからない場合は、主業務が開発かサービス提供かで判断してください。
CMMIについてよくある質問
ここでは、CMMIに関するよくある質問に回答していきます。
CMMIはなぜ5段階なのですか?
CMMIの5段階は、組織が無秩序な状態から継続的改善へと段階的に成熟できるよう設計された構造です。
レベル1の「まったく管理されていない状態」から始まり、プロセスの標準化・定量管理を経て、レベル5の「継続的に最適化できている状態」まで組織の成熟度を順を追って定義しています。
一度に高いレベルを目指すのではなく各段階の基盤を固めながら次のレベルへ進む仕組みになっているため、改善の優先順位が明確になりやすい特徴があります。
CMMIレベルが高いと何が保証されるのですか?
CMMIレベルが高い組織は、プロセスの安定性と成果の予測精度が高いことを示しています。
レベルが高いほど、品質や納期のばらつきが小さくプロジェクトの結果を高い精度で予測できる組織であることを意味します。
ただし、CMMIレベルはあくまでプロセスの成熟度を評価するもので、製品やサービスの品質そのものを直接保証するものではありません。
CMMIは「シーエムエムアイ」と読むのですか?
CMMIは「シーエムエムアイ」と読みます。
CMMIは「Capability Maturity Model Integration」の頭文字をとった略称で、日本語では「能力成熟度モデル統合」と訳されます。
英語の発音をそのままカタカナ読みにした「シーエムエムアイ」が日本国内でも一般的に使われ、専門書や公式ドキュメントでもこの読み方が広く定着しています。
CMMIは古くなっていて今でも使われていますか?
CMMIは2018年にv2.0へアップデートされており、現在も有効なフレームワークとして活用されています。
CMMI v2.0では現代の開発手法やビジネスニーズに対応した改訂が行われており、現役のフレームワークとして機能しています。
欧米では政府調達や大規模プロジェクトの品質基準として引き続き広く参照され、グローバルなソフトウェア・システム開発の現場での需要は依然として存在します。
CMMIはソフトウェア開発以外の組織でも使えますか?
CMMIはソフトウェア開発に限らず、サービス提供組織にも適用できるフレームワークです。
CMMIにはいくつかのモデルが用意されており、サービス業向けのCMMI-SVCはITサービス運用やカスタマーサポートなどサービスを提供する組織を対象として設計されています。
そのため、ソフトウェア開発会社に限らず幅広い業種・業態の組織がプロセス改善の指針として活用でき、自組織に合ったモデルを選ぶことが効果的な導入のポイントです。
CMMIとISOの違いは何ですか?
ISOは品質基準への「適合」を証明し、CMMIはプロセス改善の「成熟度」を段階的に評価する点が大きな違いです。
ISOは製品やサービスが定められた品質基準を満たしているかを証明する規格で、CMMIは組織のプロセスがどの程度成熟しているかを段階的に評価し継続的改善を促すモデルです。
ISOが「基準への適合」を示すのに対し、CMMIはプロセス改善の現在地と方向性を明確にするという目的の違いがあります。
【まとめ】
CMMIとは?
CMMIとは、ソフトウェア開発や組織のプロセス改善を評価・認定するための国際的なフレームワークです。
組織のプロセス能力を5段階で評価し、レベル1の属人的な状態からレベル5の継続的改善が定着した状態まで、段階的に成熟度を測る仕組みを提供します。
ISO 9001が「適合/非適合」を問うのに対しCMMIは「成熟度の高さ」を問う点が大きな違いで、本記事の要点は以下のとおりです。
・CMMIは「Capability Maturity Model Integration」の略
・組織のプロセス成熟度をレベル1〜5の5段階で評価するフレームワーク
・CMMI v2.0が最新版で、CMMI Institute(ISACA傘下)が管理・運営
CMMIは単なる認定制度ではなく、組織のプロセス能力を客観的に把握し、継続的な改善につなげるための共通言語です。
自社の現状を正しく評価し、段階的にレベルを引き上げることで、品質・納期・コストの予測精度が高い組織づくりへとつなげられるでしょう。
エクセル感覚で使えるAIタスク管理ツールなら:スーツアップ
エクセルやスプレッドシートでの進捗管理に慣れている方の中には、より高機能なツールに興味を持ちつつも、操作方法を一から覚えるのは負担だと感じている方もいるでしょう。
チームのタスク管理が手軽にできて、操作や運用も簡単なツールを探しているなら経営支援クラウド「スーツアップ」がおすすめです。
スーツアップとは表計算ソフトのような直感的な操作が可能なツールで、PCスキルに自信がない方でも気軽に使える親切な設計になっています。
さらに、タスクひな型、期限通知及び定型タスクなどプロジェクトやタスクの管理に役立つ機能が揃っているので、更新スケジュールの管理や作業の進捗状況の確認もスムーズに行えます。
チャットツールやオンライン会議を使った相談に対応しているほか、対面でのコンサルを受けられるなど、サポート体制が充実しているのもポイント。
スーツアップは、表計算ソフトのような親しみやすい操作感で、パソコンが苦手な人でも直感的に使えるのが魅力。チームでのタスク管理や外部ツールとの連携に長けており、幅広く活用できるでしょう。


- エクセル感覚で操作!
スーツアップは、エクセルのような感覚で操作できますが、期限通知や定型タスクの自動生成など、エクセルにはない便利な機能が充実。日々のタスク更新もストレスがありません。
- 業務の「見える化」でミスゼロへ
チームのタスクや担当、期限などを表で一元管理。全員が進捗を把握できるから、抜け漏れや期限遅れがなくなり、オペレーションの質もアップします。
- テンプレートでプロジェクト管理が楽
よくある業務はタスクひな型として自動生成できるので、毎回ゼロから作る手間なし。誰でもすぐに運用を始められるのがスーツアップの強みです。
「かんたん、毎日続けられる」をコンセプトに、やさしいテクノロジーでチームをサポートする「スーツアップ」。
ますは無料お試しでツールを体験してみませんか?


チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。