企業再生の要諦の一つとして「経営者の覚悟」があると思います。

経営者が最後までやりきる覚悟があれば、企業は再生できるものです。

面白いもので、企業再生では、経営者その人自身に実務能力がなくても構わないのですが、その経営者が、前を向いていて、多少の苦労や責め苦に耐える覚悟があれば、企業再生ができるものです。

逆にいえば、経営者やスタッフがいかに実務面において優秀であっても、経営者に覚悟がなければ、企業再生は難しいと思います。

企業再生では、赤字が続いており、資金繰りに窮していることが多く、手元資金を考えると、時間との戦いであることが一般的です。

そのため、平時の会社経営以上に、短期間で、会社が抱えている問題と対峙しなければなりません。

その際に、経営者に、多少の返り血を浴びてでも実行する覚悟があるかないかが、その会社の企業再生が実現できるかのポイントになります。

どのような戦いでも、その人に覚悟があれば負けませんし、覚悟のない人は負けてしまうものです。

特に今の世の中は、会社のマネジメントにかかる解決策(テクニック)はインターネットにあふれていますので、「経営者の覚悟」があれば、幅広く様々な選択肢を選ぶことができると思います。

コロナウイルスに端を発した恐慌によって、会社の現状に不安を覚えている経営者も多いかもしれませんが、所詮、会社経営は直接的に命のやり取りが発生するような物騒なことでもありません(コロナウイルスの方が遥かに怖いです。)。

今こそ経営者として、社員に尊敬され畏怖されるような覚悟を決めようではありませんか。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人いれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

 

 

【Q.22】
リーダーシップとリスク・マネジメントの関係について教えてもらえないでしょうか?

 

<コメント>

リーダーは、万が一の不測の事態に備えて、しっかりとリスク・マネジメントをしなければならないと思います。

私はリーダーシップとマネジメントを対比して説明をすることが多いのですが、決してマネジメントが不要と言っているわけではありません。

今回のテーマに沿って回答すると、リーダーシップとリスク・マネジメントは共存し得るテーマです。

リーダーとは、暗闇の中、集団の先頭で、たいまつを持って、フォロワーを率いて進む存在です。

リーダーは、フォロワーに対して、世のため人のためなど旅の行き先を提示しなければなりませんが、併せて、現実的かつ具体的な勝ち筋の提示もしなければなりません。後者において、必ず必要になるのがマネジメントです。

このマネジメントの中の一つが、リスク・マネジメントになります。

桃太郎にしろロード・オブ・ザ・リングにしろ、古今東西のストーリーでは、リーダーとフォロワーは一緒に旅に出るわけです。

読者の皆さんが、フォロワーになったつもりで考えてもらいたいのですが、リーダーが万が一の場合を一切考えていなかったら、一緒に旅を続けられますか?

リーダーは、夢を描いて、楽天的に世の中や人を捉え、信じるだけではなく、リスク・不確実性など現実とも大いに向き合わなければならないのです。

このような万が一の不測の事態がリーダーの不安の正体だと思いますし、この不安と真摯に向き合うから、今回、本稿の前段に書かせてもらったような覚悟がリーダーに備わっていくものだと思います。

リーダーにリスクマネジメントは必要で、リーダーは、勇猛なだけ、楽観的なだけではいけなくて、臆病でもなければならないと思います。

 

 

※この記事は、2020年3月20日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介

 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。