リーダーシップと親和性がある考え方を3回にわたりご紹介したいと思います。

第2回目はインテリジェンス(Intelligence)です。私はリーダーシップとインテリジェンスには親和性があると考えています。

日本ではインテリジェンスという言葉は、単に知能や知性の意味で使われることが多いため、前提がズレないように、改めてこの文章での定義をします。

(定義)
「インテリジェンス(Intelligence)とは、情報(Information)を、必要に応じて取捨選択し、多角的に内容を分析し、価値判断を与える行為、または、その行為によって得られる情報(Intelligence)のことである。」

なお、情報の世界では、このインテリジェンス(Intelligence)に対して、日々行き交う”生”の情報のことをインフォメーション(Information)と呼びます。

リーダーが正しくリーダーシップを発揮するためには、このインテリジェンスが不可欠なのです。

リーダーはフォロワーを集めるためにも、また、集まったフォロワーを目標に向かって動かすためにも、インテリジェンスが必要です。

前提として、私たちが理解しなければならないのは、「人は性善なれど、弱し」ということです。

リーダーは、このフォロワーの「弱さ」を払拭できるだけの現実的な勝ち筋の提示をしなければなりません。

これは極めて現実的な話です。

夢や共感の力などふわっとしたポジティブな内容だけでは、中長期的に人を動かすことはできないのです。

その際に、リーダーに必要になってくるのがインテリジェンスです。

例えば、ベンチャー企業の社長が優秀な社員をスカウトする際に、その社員の結婚相手の価値観という情報は重要になってくるかもしれません。なぜなら、結婚相手にベンチャー企業ではなく安定的な大企業で仕事をして欲しいと思い、ベンチャー企業への転職に反対するパートナーは多くいるからです。

また、本来は影響度が少ないにもかかわらず、社内政治があるために、スタッフがそれを「やらない」・「できない」という言い訳にして、正しく努力できなくなってしまっているような事例では、しっかりとしたインテリジェンスがなければ対応を間違えかねません。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人いれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

 

 

【Q.17】
ベンチャー企業と大企業では、リーダーシップの発揮の仕方に違いはあるでしょうか?

 

<コメント>

結論から言うと、リーダーシップの発揮の仕方に違いはありません。

以前にも何度も記載をしてきていますが、リーダーシップには立場は関係ないのです。

リーダーシップとは、組織の規模や組織における立場(地位)によって、発揮の仕方が変わるものではありません。

本来、リーダーシップとは、ありとあらゆる人が発揮すべきものです。

ただ、なんとなくですが、今回の質問の背景が私には理解できます。

原則として、リーダーは、社会や組織のルールを遵守したうえで、世のため人のために、フォロワーを動かして、夢を実現させていくわけです。

しかし、時に、社会や組織のルールを変えることが、世のため人のためになる場合もあります。

ベンチャー企業は、多くの場合は、組織のルールが整備されていないため、スタッフが、本質的なところ(例えば、新サービスの社会的意義)から話をせねばならず、リーダーシップを発揮しているように見えるのではないかと思います。

逆に、大企業では、組織のルールが整備されていることが、リーダーシップを発揮する妨げになっているかのように思われているのだと思います。

その組織においてリーダーシップを発揮している人の比率はベンチャー企業のほうが大企業より多いかもしれませんが、だからといって、リーダーシップの発揮の仕方が違ったり、全ての人にリーダーシップが求められていなかったりするわけではありません。

 

 

※この記事は、2020年2月15日付Facebook投稿を転載したものです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介

 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。