スプレッドシートでガントチャートを作る方法|無料テンプレート付き
「スプレッドシートでガントチャートを作りたいけれど、条件付き書式の数式がわからない」
「テンプレートをコピーしてすぐに使い始めたい」
「上司やクライアントに見せられるレベルのスケジュール表を短時間で作成したい」
このような悩みを抱えていませんか。
プロジェクト管理でスケジュールを見える化したいけど、専用ツールに課金するのはちょっと…という方は多いですよね。
プロジェクト管理においてスケジュールの可視化は非常に重要です。
チーム全員が同じ認識を持てなければ、タスクの抜け漏れや期限の遅延が発生し、プロジェクト全体に影響を及ぼします。
とはいえ、専用ツールに課金するほどではないケースも多く、無料で使えるスプレッドシートでの作成方法を知りたい方は少なくありません。
本記事では、スプレッドシートでガントチャートを作成する5つのステップを、コピペ可能な数式付きで解説します。
さらに、すぐに使える無料テンプレートの活用方法、土日祝日の色分け設定、進捗率に応じたバーの自動色変更、時間単位でのガントチャート作成といった応用テクニックまで網羅しています。
バーが表示されないなどのよくあるトラブルの解決方法や、専用ツール・アドオンとの比較情報も掲載しています。
この記事を読めば、スプレッドシートを開きながら迷うことなくガントチャートを完成させ、チームで共有してプロジェクト管理をすぐに始められますよ!
目次
スプレッドシートでガントチャートを作る方法【5ステップで完成】
プロジェクトのスケジュール管理に欠かせないガントチャートは、スプレッドシートを使えば無料で作成できます。
専用ツールに課金する必要はなく、5つのステップを順番に進めるだけで、上司やクライアントに提出できるレベルのガントチャートが完成します。
作成にかかる時間は慣れれば15分程度です。
以下の手順に沿って、実際にスプレッドシートを開きながら進めてみてください。
この記事では、コピペで使える数式も用意しているので、関数が苦手な方でも安心して進められますよ!
ステップ1:タスク一覧と日付列を準備する
ガントチャートを作成する最初のステップは、タスク情報を入力するための列を設計することです。
基本的な列構成を理解しておけば、どんなプロジェクトにも応用できる土台が完成します。
まず、スプレッドシートを新規作成し、以下の列を用意してください。
A列から順番に「タスクNo.」「タスク名」「担当者」「開始日」「終了日」「進捗率」「ステータス」を配置します。
この7列がガントチャートの基本情報となり、F列より右側にはカレンダー形式の日付ヘッダーを配置していきます。
- A1:No.
- B1:タスク名
- C1:担当者
- D1:開始日
- E1:終了日
- F1:進捗率
- G1:ステータス
H1セルから右側には、プロジェクトの開始日から終了日までの日付を横一列に並べることになります。
日付形式が混在していると、後でバーが表示されないトラブルの原因になります。最初に統一しておきましょう!
📝 列幅調整のポイント
タスク名が入るB列は200ピクセル程度に設定すると、長めのタスク名も見やすくなります。
日付が入るH列以降は30ピクセル程度に狭めると、カレンダー部分がコンパクトになり全体を俯瞰しやすくなります。
列幅を調整するには、列と列の境界線をドラッグするか、列ヘッダーを右クリックして「列のサイズを変更」を選択します。
ステップ2:日付ヘッダーを自動入力で作成する
ガントチャートのカレンダー部分となる日付ヘッダーを、手作業で1日ずつ入力するのは非効率です。
スプレッドシートの機能を使えば、数秒で日付ヘッダーを自動生成できます。
- H1セルにプロジェクト開始日(例:2025/01/06)を入力
- I1セルに翌日の日付(2025/01/07)を入力
- 2つのセルを選択し、右下の青い四角(フィルハンドル)を右方向にドラッグ
ドラッグした分だけ、連続した日付が自動入力されます。
初心者の方はまずオートフィル機能から試してみてください。直感的に操作できて簡単ですよ!
より高度な方法として、SEQUENCE関数を使う方法もあります。
H1セルに以下の数式を入力すると、指定した日数分の日付が自動で横一列に展開されます。
📝 SEQUENCE関数(コピペOK)
=SEQUENCE(1,60,DATE(2025,1,6),1)
| 数式の要素 | 意味 |
|---|---|
| 1 | 行数(1行) |
| 60 | 列数(60日分) |
| DATE(2025,1,6) | 開始日 |
| 1 | 増分(1日ずつ増加) |
プロジェクト期間に合わせて、列数と開始日を変更してください。
3ヶ月のプロジェクトであれば列数を90、半年であれば180に設定します。
📝 曜日を表示する方法(応用)
日付の上の行に曜日を表示したい場合は、TEXT関数を使用します。
日付が入っているセルの1行上に「=TEXT(H2,”ddd”)」と入力すると、「月」「火」「水」のように曜日が表示されます。
曜日表示があると、土日の位置が一目でわかるので、スケジュール調整がしやすくなります!
ステップ3:条件付き書式でバーを表示する【数式コピペOK】
ガントチャートの核心部分は、タスクの期間を視覚的に示すバー表示です。
スプレッドシートでは条件付き書式を使って、開始日から終了日の範囲にあるセルを自動的に色付けすることでバーを表現します。
この数式設定がガントチャート作成の山場です。コピペできる数式を用意したので、ぜひ活用してくださいね!
タスク情報の右側(H列以降)の、タスクが入力されている行全体を選択します。例えば、タスクが2行目から10行目まで、日付がH列からBQ列(60日分)までの場合、H2:BQ10の範囲を選択してください。
メニューから「表示形式」をクリックし、「条件付き書式」を選択します。画面右側に条件付き書式のパネルが開きます。
「書式ルール」のプルダウンから「カスタム数式」を選択してください。
数式入力欄に、以下の数式をコピー&ペーストしてください。
📝 条件付き書式の数式(コピペOK)
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2)
| 数式の要素 | 意味 |
|---|---|
| AND関数 | 複数の条件がすべて満たされた場合にTRUEを返す |
| H$1>=$D2 | その列の日付がタスクの開始日以上か判定 |
| H$1<=$E2 | その列の日付がタスクの終了日以下か判定 |
つまり、日付ヘッダーの値が開始日と終了日の間にある場合だけTRUEとなり、書式が適用されます。
書式設定では、背景色を選択してバーの色を指定します。
一般的には青や緑などの視認性の高い色が使われます。
背景色のアイコン(ペンキ缶のマーク)をクリックし、好みの色を選択してください。
設定が完了したら「完了」ボタンをクリックします。
- 日付ヘッダーのセルが「日付」として認識されているか確認
- 開始日・終了日のセルが「日付」として認識されているか確認
- 「表示形式」→「数字」→「日付」が選択されていればOK
条件付き書式がうまく動作しない原因のほとんどは、日付形式の問題です。まずはセルの表示形式を確認してみてください!
ステップ4:土日・祝日を色分けして見やすくする
ビジネスのプロジェクト管理では、土日や祝日を視覚的に区別できると、実稼働日を把握しやすくなります。
スプレッドシートの条件付き書式とWEEKDAY関数を組み合わせることで、土日を自動的にグレーアウトできます。
土日祝日の色分けがあると、「この期間は実質何日あるか」がパッと見でわかるようになりますよ!
日付ヘッダーの行(またはカレンダー全体)を選択し、条件付き書式を追加します。
新しいルールを作成し、「カスタム数式」を選択して、以下の数式を入力してください。
📝 土日判定の数式(コピペOK)
=OR(WEEKDAY(H$1)=1,WEEKDAY(H$1)=7)
| 数式の要素 | 意味 |
|---|---|
| WEEKDAY関数 | 日付を曜日に対応する数値に変換 |
| =1 | 日曜日を判定 |
| =7 | 土曜日を判定 |
| OR関数 | どちらかに該当すれば書式を適用 |
背景色には薄いグレー(#F3F3F3など)を設定すると、平日との区別がつきやすくなります。
祝日も色分けしたい場合は、もう一手間かかりますが、祝日リストを別シートで管理する方法が効果的です。
新しいシートを作成し、「祝日リスト」などの名前を付けます。A列に対象期間の祝日を縦一列に入力してください。(例:「2025/01/01」「2025/01/13」「2025/02/11」など)
新しい条件付き書式ルールを追加し、以下の数式を使用してください。
📝 祝日判定の数式(コピペOK)
=COUNTIF(祝日リスト!$A:$A,H$1)>0
この数式は、COUNTIF関数を使って日付ヘッダーの値が祝日リストに含まれているかを判定しています。
祝日リストに一致する日付があれば、書式が適用されます。
背景色は土日と同じグレーにするか、別の色(薄い赤など)にして区別することもできます。
日本の祝日一覧は、内閣府「国民の祝日について」で確認できます。
年度が変わるタイミングで祝日リストを更新することを忘れずに!毎年の祝日は内閣府のページで確認できますよ。
ステップ5:共有設定とチーム運用のコツ
ガントチャートが完成したら、チームメンバーと共有して運用を開始しましょう。
スプレッドシートの最大の強みは、リアルタイムでの共同編集と簡単な共有設定にあります。
せっかく作ったガントチャートも、チームで正しく運用できなければ意味がありません。共有設定と運用ルールをしっかり決めておきましょう!
画面右上の「共有」ボタンをクリックします。
特定のユーザーに直接共有する方法(メールアドレスで招待)か、リンクを知っている全員に共有する方法(URLを伝えるだけ)のいずれかを選びます。
「閲覧者」「閲覧者(コメント可)」「編集者」から適切な権限を選択してください。
| 権限 | できること | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| 閲覧者 | 見るだけで編集不可 | 進捗更新は管理者のみが行う場合 |
| 閲覧者(コメント可) | コメントのみ追加可能 | フィードバックを受け付けたい場合 |
| 編集者 | すべての変更が可能 | 全員が自分の担当タスクを更新する場合 |
- 編集履歴を活用する
- シートの保護機能で数式を守る
- コメント機能でタスクのやり取りを行う
- 定期的な更新ルールをチームで決める
📝 編集履歴の活用
スプレッドシートではすべての変更履歴が自動保存されています。
「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」から確認できます。
誰がいつ何を変更したかを追跡でき、誤った変更があった場合は以前のバージョンに復元することも可能です。
📝 シートの保護機能
数式が入ったセルや、条件付き書式の設定が複雑なセルを誤って削除されないよう、保護をかけることができます。
「データ」→「シートと範囲を保護」から、特定のセル範囲を編集不可に設定できます。
タスク情報を入力する列は編集可能にし、日付ヘッダーや数式が入った行は保護するという運用がおすすめです。
📝 コメント機能の活用
コメント機能を活用することで、タスクに関する補足情報や質問をガントチャート上で直接やり取りできます。
セルを右クリックして「コメント」を選択すれば、そのセルにコメントを追加できます。
メンションを使って特定のメンバーに通知することも可能です。
チームでの運用成功の鍵は、定期的な更新ルールを決めておくことです。「毎週月曜日の朝に進捗更新」などのルールを設けましょう!
スプレッドシートのガントチャートを今すぐ使う
ゼロからガントチャートを作成する時間がない場合や、まずは完成形を見てから自分でカスタマイズしたい場合は、テンプレートを活用する方法が最短ルートです。
スプレッドシートには公式のテンプレートギャラリーが用意されており、数クリックでガントチャートのテンプレートをコピーして使い始めることができます。
この方法なら、数式や条件付き書式の設定を自分で行う必要がなく、タスク情報を入力するだけですぐに運用を開始できます。
「まずは動くものを触ってみたい」という方には、テンプレート活用がおすすめです!
テンプレートのコピー方法と初期設定
スプレッドシートでガントチャートのテンプレートを入手する方法は複数あります。
最も確実で安全なのは、Googleが公式に提供しているテンプレートギャラリーを利用する方法です。
スプレッドシートのホーム画面(sheets.google.com)を開き、画面上部の「テンプレートギャラリー」をクリックします。
表示されたテンプレート一覧から「プロジェクト管理」カテゴリを探し、その中にある「ガントチャート」を選択してください。
「使用する」ボタンをクリックすると、自分のGoogleドライブに新しいスプレッドシートとしてコピーが作成されます。
テンプレートギャラリーは無料で利用でき、ウイルスなどの心配もありません!
コピーが完了したら、まず初期設定を行います。
テンプレートにはサンプルデータが入力されているため、これを自分のプロジェクト情報に置き換えていく作業が必要です。
- プロジェクトの基本情報を入力
- 日付範囲の調整
- サンプルデータの削除
- ファイル名の変更と保存
📝 プロジェクトの基本情報を入力
テンプレートによっては、シートの上部にプロジェクト名や開始日を入力する欄が設けられていることがあります。
この部分を自分のプロジェクトに合わせて変更してください。
📝 日付範囲の調整
テンプレートに設定されている日付範囲が自分のプロジェクト期間と合わない場合は、日付ヘッダーを修正する必要があります。
多くのテンプレートでは、特定のセルに開始日を入力すると、カレンダー部分の日付が自動的に更新される仕組みになっています。
そのような設定セルがないか確認し、あれば開始日を入力するだけで日付範囲が変更されます。
📝 サンプルデータの削除
テンプレートに入力されているサンプルタスクを削除し、自分のタスクを入力できる状態にします。
ただし、削除の際には注意が必要です。
条件付き書式やデータ入力規則が設定されている行を完全に削除してしまうと、新しい行にそれらの設定が適用されなくなることがあります。
初期設定が完了したら、ファイル名を変更して保存しましょう。
「ファイル」→「名前を変更」から、プロジェクト名がわかるファイル名に変更します。
「〇〇プロジェクト_ガントチャート_2025」のように、プロジェクト名と年度を含めた名前にしておくと後から探しやすくなりますよ!
テンプレートのカスタマイズ(色・列・期間の変更)
テンプレートをそのまま使用することもできますが、自分のプロジェクトや組織の運用に合わせてカスタマイズすることで、より使いやすいガントチャートになります。
ここでは、よく行われるカスタマイズ方法を解説します。
- バーの色を変更する
- 列の追加や変更
- 期間の表示単位を変更
- 表示形式のカスタマイズ
📝 バーの色を変更する方法
テンプレートのバー色がプロジェクトのイメージカラーや組織のブランドカラーと合わない場合は、条件付き書式の設定を変更します。
「表示形式」→「条件付き書式」を開き、バー表示に使用されているルールを見つけてください。
そのルールの書式設定で背景色のアイコンをクリックし、好みの色に変更します。
複数のルールでバー色が設定されている場合は、すべてのルールを変更する必要があります。
タスクの種類やステータスごとに色を変えると、進捗状況が一目でわかるようになります!
タスクの種類やステータスごとに異なる色を設定したい場合は、条件付き書式を追加します。
たとえば、「完了」ステータスのタスクを緑色、「進行中」を青色、「遅延」を赤色で表示するには、それぞれの条件に対応する条件付き書式ルールを作成します。
ステータス列の値を参照する数式を使用することで、ステータスの変更に連動してバーの色が自動的に変わるようになります。
📝 列の追加や変更
テンプレートに含まれていない情報を管理したい場合は、新しい列を追加します。
よく追加される列としては、「優先度」「カテゴリ」「工数(時間)」「備考」などがあります。
列を追加した場合、条件付き書式の数式を修正する必要が生じることがあります。
特に、開始日や終了日のセル参照を含む数式は、列の追加によって参照先がずれる可能性があります。
条件付き書式を確認し、正しいセルを参照しているか確認してください。
📝 期間の表示単位を変更
期間の変更は、プロジェクトの規模によって必要になるカスタマイズです。
短期プロジェクトであれば週単位、長期プロジェクトであれば月単位でカレンダーを表示したほうが見やすくなります。
日付の表示単位を変更するには、日付ヘッダーのセルの表示形式を変更するか、日付の増分を変更します。
| プロジェクト規模 | おすすめの表示単位 |
|---|---|
| 短期(1ヶ月以内) | 日単位 |
| 中期(1〜3ヶ月) | 週単位 |
| 長期(3ヶ月以上) | 月単位 |
たとえば、週単位で表示したい場合は、日付ヘッダーを7日ごとに設定します。
SEQUENCE関数を使用している場合は、増分を7に変更してください。
「=SEQUENCE(1,12,DATE(2025,1,6),7)」のように設定すると、7日ごと(週ごと)の日付が生成されます。
📝 表示形式のカスタマイズ
日付ヘッダーに曜日や週番号を追加表示する方法もあります。
日付の上の行にTEXT関数を使って「=TEXT(H2,”ddd”)」と入力すれば曜日が表示されます。
週番号を表示したい場合は「=WEEKNUM(H2)」を使用します。
これらの補助情報を追加することで、スケジュールの把握がより容易になります。
曜日表示を追加すると、土日の位置がわかりやすくなって便利ですよ!
フォントやセルのスタイルを変更して、見た目の印象を整えることも有効です。
ヘッダー行には太字を適用し、背景色を設定することで、データ入力行と区別しやすくなります。
フリーズ機能を使って、ヘッダー行やタスク名の列を固定すると、スクロールしてもそれらが常に表示されるため、大規模なガントチャートでも迷わず操作できます。
行や列を固定するには、固定したい行の下(または列の右)のセルを選択し、「表示」→「固定」から「行1まで」や「列Gまで」などを選択します。
そもそもガントチャートとは?スプレッドシートで作るメリット
ガントチャートを作成する前に、そもそもガントチャートとは何か、どのような場面で有効なのかを理解しておくことで、より効果的に活用できるようになります。
また、ガントチャートを作成する方法は複数ありますが、なぜスプレッドシートを選ぶべきなのか、逆にスプレッドシートでは対応しきれないケースはどのような場合かを把握しておくと、ツール選択で後悔することがなくなります。
「なんとなく」でツールを選ぶと、後から別のツールに移行する手間が発生することも。最初にしっかり判断軸を持っておきましょう!
ガントチャートの基本構造と使いどころ
ガントチャートは、プロジェクトの作業工程を視覚的に表現するための図表です。
1910年代にアメリカの機械工学者ヘンリー・ガントが考案したことから、この名前がつけられました。
横軸に時間(日付)、縦軸にタスク(作業項目)を配置し、各タスクの開始日から終了日までを横棒(バー)で表示することで、プロジェクト全体のスケジュールを一目で把握できるようになります。
100年以上前に考案された手法ですが、今でもプロジェクト管理の定番として使われているのは、それだけシンプルで効果的だからですね。
📝 ガントチャートの基本構造
左側にはタスクの一覧が縦に並び、各タスクには担当者や開始日、終了日などの情報が紐づけられています。
右側にはカレンダー形式の日付が横に並び、各タスクの期間に対応する位置に横棒が表示されます。
この横棒の長さがタスクの所要期間を表し、横棒の位置がそのタスクがいつ行われるかを示しています。
ガントチャートが特に有効なプロジェクトには、いくつかの特徴があります。
まず、複数のタスクが並行して進行するプロジェクトです。
単純な作業を一人で順番に進めるだけであれば、ToDoリストで十分かもしれません。
しかし、複数のメンバーが同時に異なるタスクを進める場合、それぞれの作業がいつ始まりいつ終わるのか、全体の中でどの位置にあるのかを把握する必要があります。
ガントチャートを使えば、チーム全員が同じスケジュール感を共有できます。
次に、明確な期限があるプロジェクトにもガントチャートは適しています。
製品のリリース日、イベントの開催日、納品期限など、動かせないデッドラインがある場合、そこから逆算して各タスクのスケジュールを組む必要があります。
ガントチャートでは、最終期限から各タスクの期間を視覚的に確認できるため、スケジュールに無理がないか、バッファは十分かといった判断がしやすくなります。
また、関係者への報告や説明が必要なプロジェクトでもガントチャートは重宝します。
上司への進捗報告、クライアントへのスケジュール説明、チームメンバーへの作業割り当ての共有など、さまざまな場面でガントチャートは効果を発揮します。
表形式のタスクリストを見せるよりも、ガントチャートで視覚的に示したほうが、相手の理解を得やすいでしょう。
「このスケジュールで大丈夫?」と聞かれたとき、ガントチャートがあれば説得力が全然違いますよ!
たとえば、要件が頻繁に変わるアジャイル型のプロジェクトでは、スプリントごとにタスクが大きく変動するため、詳細なガントチャートを維持することが難しい場合があります。
また、個人のタスク管理であれば、シンプルなToDoリストやカンバンボードのほうが使いやすいこともあります。
ガントチャートは、ある程度スケジュールが固まっており、複数人で進めるプロジェクトに最も適した手法といえます。
スプレッドシートで作るメリット(無料・共有・カスタマイズ)
ガントチャートを作成するツールは多数存在しますが、スプレッドシートで作成することには明確なメリットがあります。
特に、コストを抑えたい場合やチームでの共有を重視する場合、スプレッドシートは非常に有力な選択肢です。
- 無料で利用できる
- 共有が手軽
- リアルタイム共同編集が可能
- カスタマイズの自由度が高い
- 汎用性が高く他用途との連携が容易
最大のメリットは無料で利用できることです。
Googleアカウントさえあれば、追加費用なしでガントチャートを作成できます。
専用のプロジェクト管理ツールは月額数百円から数千円の利用料がかかることが多く、チームの人数が増えるほどコストも膨らみます。
小規模なプロジェクトや、頻繁にはプロジェクト管理を行わない場合、専用ツールに課金する費用対効果が見合わないこともあります。
スプレッドシートであれば、そうしたコストの心配なく、必要なときに必要なだけ使用できます。
「まずは無料で試したい」という方には、スプレッドシートがぴったりですね!
共有の手軽さもスプレッドシートの大きな強みです。
スプレッドシートはクラウドベースのサービスであり、インターネットに接続できる環境であれば、パソコンでもスマートフォンでもタブレットでもアクセスできます。
URLを共有するだけでチームメンバーに展開でき、全員が常に最新の状態を確認できます。
エクセルファイルのようにメールで送り合う必要がなく、「どれが最新版かわからない」という混乱が起きません。
リアルタイム共同編集ができることも見逃せないメリットです。
複数のメンバーが同時に同じスプレッドシートを編集できるため、それぞれが自分の担当タスクの進捗を更新したり、新しいタスクを追加したりすることが可能です。
変更は即座に反映され、他のメンバーの画面にも表示されます。
会議中にガントチャートを見ながら全員でスケジュールを調整する、といった使い方もできます。
リモートワークが増えた今、リアルタイム共同編集は本当に便利ですよね。
カスタマイズの自由度が高いことも重要なポイントです。
専用ツールでは、あらかじめ用意された項目やフォーマットの中で運用する必要がありますが、スプレッドシートであれば自由に列を追加したり、独自の計算式を組み込んだりできます。
自分のプロジェクトに最適化したガントチャートを作成できるため、不要な機能に煩わされることなく、必要な情報だけをシンプルに管理できます。
さらに、スプレッドシートは汎用性が高いため、ガントチャート以外の用途との連携も容易です。
同じスプレッドシートファイル内に、予算管理シートや議事録シートを追加して、プロジェクトに関するすべての情報を一元管理することもできます。
また、スプレッドシートの操作に慣れている人が多いため、新しいツールの使い方を覚える学習コストが低いことも利点です。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 無料 | Googleアカウントがあれば追加費用なし |
| 共有が簡単 | URLを共有するだけで展開可能 |
| リアルタイム編集 | 複数人が同時に編集・反映 |
| カスタマイズ自由 | 列追加・独自計算式も自由自在 |
| 汎用性が高い | 予算管理・議事録など一元管理可能 |
スプレッドシートの限界と向いているプロジェクト規模
スプレッドシートでガントチャートを作成する方法には多くのメリットがありますが、万能ではありません。
プロジェクトの規模や要件によっては、スプレッドシートでは対応しきれない場合もあります。
限界を理解したうえで、自分のプロジェクトに適しているかを判断することが重要です。
- タスク間の依存関係を自動管理できない
- リマインダーや通知機能がない
- 進捗の自動集計・可視化に限界がある
スプレッドシートの最大の限界は、タスク間の依存関係を自動管理できないことです。
専用のプロジェクト管理ツールでは、「タスクAが完了したらタスクBを開始できる」「タスクCはタスクDと同時に終わる必要がある」といった依存関係を設定でき、一方のタスクの日程が変わると、関連するタスクの日程も自動的に調整されます。
スプレッドシートでは、このような自動調整はできません。
依存関係のあるタスクの日程を変更する場合、関連するすべてのタスクを手動で修正する必要があります。
タスク数が多くなると、手動での日程調整はかなり大変です…。ミスも起きやすくなりますね。
リマインダーや通知機能がないことも、運用上の課題となりえます。
専用ツールでは、タスクの期限が近づくとメールやアプリ内通知で知らせてくれる機能が一般的ですが、スプレッドシートにはそのような機能がありません。
Google Apps Scriptを使って独自に通知機能を実装することは可能ですが、プログラミングの知識が必要となり、手軽さというスプレッドシートの利点が薄れてしまいます。
進捗の自動集計や可視化にも限界があります。
専用ツールでは、全体の進捗率をグラフで表示したり、遅延しているタスクを自動的にハイライトしたりする機能が備わっていることが多いです。
スプレッドシートでも関数やグラフ機能を駆使すれば同様のことは実現できますが、設定には相応の手間と知識が必要です。
| 項目 | スプレッドシート向き | 専用ツール推奨 |
|---|---|---|
| チーム人数 | 5人以下 | 10人以上 |
| プロジェクト期間 | 3ヶ月以内 | 半年以上 |
| タスク数 | 50件以下 | 100件以上 |
| 依存関係 | シンプル・少ない | 複雑・多い |
具体的には、チームメンバーが5人以下、プロジェクト期間が3ヶ月以内、タスク数が50件以下程度のプロジェクトであれば、スプレッドシートで十分に対応できるでしょう。
また、タスク間の依存関係が複雑でなく、並行して進むタスクが少ない場合も、スプレッドシートが適しています。
「5人以下・3ヶ月以内・50タスク以下」が一つの目安。これを超えるなら専用ツールを検討してみてください!
逆に、大規模なプロジェクトや複雑な依存関係を持つプロジェクトでは、専用のプロジェクト管理ツールを検討したほうがよいでしょう。
チームメンバーが10人以上いる場合、プロジェクト期間が半年以上に及ぶ場合、タスク数が100件を超える場合などは、スプレッドシートでの管理に限界を感じる可能性が高いです。
また、複数のプロジェクトを横断して管理する必要がある場合も、専用ツールのほうが効率的です。
【番外編】ガントチャートは不要?スプレットシートのような入力画面のAIタスク管理ツール「スーツアップ」
スプレッドシートでのガントチャート作成にメリットを感じつつも、もう少し便利な機能が欲しいと考える方には、スプレッドシートに近い操作感を持ちながら、より高度なタスク管理機能を備えたツールを検討する価値があります。
その一例として、AIを活用したタスク管理ツール「スーツアップ」があります。
「スプレッドシートは使いやすいけど、もう少し機能が欲しい…」という方にぴったりのツールですね!
スーツアップは、スプレッドシートのような表形式の入力画面を採用しているため、スプレッドシートに慣れているユーザーであれば違和感なく操作を始められます。
タスク名、担当者、期限などの情報を表形式で入力していく操作感は、まさにスプレッドシートと同様です。
それでいて、入力した情報をもとにガントチャートやカンバンボードなど、複数の形式で自動的にビジュアル化してくれる機能を備えています。
- スプレッドシートのような表形式の入力画面
- AIによるタスク生成機能
- リマインダー・遅延ハイライト機能
- CSVのエクスポート
スーツアップの特徴的な機能として、AIによるタスク生成機能があります。
キーワードを入力すると、AIが必要なタスクを提案してくれるため、タスクの洗い出し作業を効率化できます。
また、タスクの期限設定についても、AIがサポートしてくれます。
タスクの洗い出しって意外と時間がかかりますよね。AIがサポートしてくれるのは助かります!
リマインダー機能も充実しており、タスクの期限前にメールやチャットツール連携で知らせてくれます。
期限が迫っているタスクや、遅延しているタスクを自動的にハイライト表示する機能もあり、プロジェクトの進捗管理が容易になります。
また、必要に応じてCSV形式でエクスポートすることも可能です。
| 比較項目 | スプレッドシート | スーツアップ |
|---|---|---|
| コスト | 無料 | 有料プランあり(無料トライアルあり) |
| 操作感 | 表形式 | 表形式(スプレッドシート同様) |
| リマインダー | なし(要スクリプト) | 標準搭載 |
| AI機能 | なし | タスク自動生成・優先順位提案 |
| エクスポート | あり | CSVエクスポート |
しかし、スプレッドシートでの管理に限界を感じ始めている場合や、チームの規模が大きくなってきた場合には、専用ツールへの移行を検討する価値があるでしょう。
まずは無料トライアルなどを活用して、自分のプロジェクトに合うかどうかを試してみることをおすすめします。
無料トライアルで試してから決められるのは安心ですね。自分のプロジェクトに合うかどうか、まずは触ってみましょう!
スプレッドシートのガントチャートを応用する(時間単位・進捗率・自動化)
基本的なガントチャートを作成できるようになったら、さらに便利な機能を追加して運用効率を高めることができます。
日単位ではなく時間単位での管理、進捗率に応じたバーの色の自動変更、アドオンやタイムライン機能の活用など、プロジェクトの特性に合わせたカスタマイズを行うことで、ガントチャートをより強力なプロジェクト管理ツールへと進化させられます。
ここでは、実務で役立つ応用テクニックを詳しく解説します。
この章では、時間単位の管理や進捗の可視化など、ワンランク上のガントチャート活用法を紹介します!
時間単位のガントチャートを作る方法
通常のガントチャートは日単位でスケジュールを管理しますが、イベント当日の進行表や短期集中プロジェクトなど、より細かい時間単位での管理が必要な場合もあります。
スプレッドシートでは、設定を変更することで1時間刻みや30分刻みのガントチャートも作成可能です。
イベント運営や撮影スケジュールなど、分単位の管理が必要な現場で特に重宝しますよ!
📝 時間単位ガントチャートの基本的な考え方
日付の代わりに日時(日付+時刻)をヘッダーに設定することがポイントです。
カレンダー部分のヘッダー行に日時データを入力し、条件付き書式で日時同士を比較します。
まず、カレンダー部分のヘッダー行に、日時データを入力します。
たとえば、2025年1月15日の9時から18時までを1時間刻みで管理したい場合、H1セルに「2025/01/15 9:00」と入力し、そこから右方向に1時間ずつ増加させていきます。
- H1セルに「2025/01/15 9:00」と入力
- I1セルに「2025/01/15 10:00」と入力
- 2つのセルを選択してフィルハンドルを右にドラッグ
SEQUENCE関数を使う場合は、以下の数式で時間単位のヘッダーを生成できます。
=SEQUENCE(1,10,TIMEVALUE("9:00"),TIMEVALUE("1:00"))
この数式は、9時から1時間刻みで10個の時刻を生成します。
ただし、この方法では時刻のみが表示され、日付は含まれません。
日付と時刻の両方を含めたい場合は、以下のように修正します。
=SEQUENCE(1,10,DATE(2025,1,15)+TIMEVALUE("9:00"),TIMEVALUE("1:00"))
SEQUENCE関数を使えば、大量の時刻ヘッダーも一発で生成できて効率的です!
日時ヘッダーの表示形式を調整することで、見やすさを向上させることができます。
表示形式を変更したい日時ヘッダーのセル範囲を選択します。
「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」を選択します。
時刻のみ表示したい場合は「H:mm」、日付も表示したい場合は「M/D H:mm」と入力します。
| 表示形式 | 表示例 |
|---|---|
| H:mm | 9:00、10:00 |
| M/D H:mm | 1/15 9:00 |
タスク側の設定も時間単位に対応させる必要があります。
開始日と終了日の列を、開始日時と終了日時に変更します。
入力形式は「2025/01/15 9:00」のように、日付と時刻をスペースで区切って入力してください。
この形式で入力すると、スプレッドシートは自動的に日時データとして認識します。
30分刻みでガントチャートを作成したい場合は、SEQUENCE関数の増分を調整します。
以下の数式では、30分刻みでヘッダーを生成できます。
=SEQUENCE(1,20,DATE(2025,1,15)+TIMEVALUE("9:00"),TIMEVALUE("0:30"))
30分刻みにすると列数が倍になるので、表示範囲の調整も忘れずに!
進捗率に応じてバーの色を自動で変える
プロジェクト管理では、各タスクの進捗状況を視覚的に把握できることが重要です。
スプレッドシートの条件付き書式を応用することで、進捗率やステータスに応じてバーの色を自動的に変化させることができます。
これにより、一目で作業の進み具合や問題のあるタスクを識別できるようになります。
色分けすることで、遅れているタスクがすぐに見つかるようになりますよ!
📝 進捗率による色分けの準備
まず進捗率を入力する列を用意します。
F列に「進捗率」を配置し、0から100までの数値か、0%から100%までのパーセンテージを入力します。
条件付き書式を使って、進捗率ごとに異なる色でバーを表示させます。
たとえば、進捗率0%〜30%は赤色、31%〜70%は黄色、71%〜100%は緑色という3段階の色分けを設定する場合、3つの条件付き書式ルールを作成します。
| 進捗率 | 表示色 | カラーコード例 |
|---|---|---|
| 0%〜30% | 赤色 | #EA4335 |
| 31%〜70% | 黄色 | #FBBC04 |
| 71%〜100% | 緑色 | #34A853 |
まず、進捗率が低い(0%〜30%)タスクを赤色で表示するルールです。
条件付き書式の範囲をバー表示エリア全体(例:H2:BQ50)に設定し、カスタム数式に以下を入力します。
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2<=0.3)
この数式は、基本のバー表示条件(日付が開始日〜終了日の範囲内)に加えて、進捗率が30%以下という条件を追加しています。
背景色には赤色系(#EA4335など)を設定します。
基本のバー表示数式に、進捗率の条件を1つ追加するだけなので意外とシンプルです!
次に、進捗率が中程度(31%〜70%)のタスクを黄色で表示するルールを追加します。
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2>0.3,$F2<=0.7)
背景色には黄色系(#FBBC04など)を設定します。
最後に、進捗率が高い(71%〜100%)タスクを緑色で表示するルールを追加します。
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2>0.7)
背景色には緑色系(#34A853など)を設定します。
- 0%〜30%(赤):=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2<=0.3)
- 31%〜70%(黄):=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2>0.3,$F2<=0.7)
- 71%〜100%(緑):=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$F2>0.7)
これら3つのルールを設定すると、進捗率の値に応じてバーの色が自動的に変化します。
タスクの進捗率を更新するだけで、視覚的な表示もリアルタイムで反映されます。
ステータス列を使った色分けも効果的です。
「未着手」「進行中」「完了」「遅延」などのステータスに応じて色を変えることで、より直感的にプロジェクトの状況を把握できます。
ステータスによる色分けの数式例は以下のとおりです。
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$G2="完了")
この数式では、G列のステータスが「完了」のタスクに対して書式を適用します。
同様に、「遅延」や「進行中」などの条件も追加できます。
ステータス管理と組み合わせれば、チーム全員が同じ認識でプロジェクトを把握できますね!
📝 遅延タスクの自動判定
さらに高度な設定として、今日の日付を基準に遅延を自動判定する方法もあります。
終了予定日を過ぎているのに完了していないタスクを自動的に赤色表示にできます。
遅延を自動判定するには、以下のような数式を使用します。
=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2,$E2
この数式は、終了日が今日より前(過去)であり、かつステータスが「完了」でないタスクを判定します。
TODAY関数は常に現在の日付を返すため、日々自動的に遅延判定が更新されます。
アドオン・タイムライン機能との使い分け
スプレッドシートでガントチャートを作成する方法として、条件付き書式を使った手動作成のほかに、アドオンを利用する方法や、スプレッドシートに標準搭載されているタイムライン機能を使う方法があります。
それぞれに特徴があるため、プロジェクトの要件に応じて最適な方法を選択することが重要です。
どの方法が自分のプロジェクトに合っているか、メリット・デメリットを比較してみましょう!
📝 アドオンとは?
アドオンとは、スプレッドシートに追加機能を提供する拡張プログラムのことです。
ガントチャート作成に特化したアドオンをインストールすることで、条件付き書式の設定を行わなくても、視覚的なガントチャートを自動生成できるようになります。
アドオンを利用するには、メニューの「拡張機能」から「アドオン」→「アドオンを取得」を選択します。
検索ボックスに「Gantt Chart」と入力すると、複数のガントチャート関連アドオンが表示されます。
代表的なものとしては「Gantt Chart Generator」などがあります。
アドオンをインストールし、タスクデータが入力されたシートでアドオンを実行すると、自動的にガントチャートが生成されます。
- 設定の手間が大幅に削減される
- 条件付き書式の数式を理解する必要がない
- 依存関係の線やマイルストーン設定など高度な機能も利用可能
- 無料版では機能が制限されていることが多い
- サードパーティ開発のため提供終了リスクがある
- 権限付与が必要でセキュリティポリシーの厳しい組織では制限される場合も
アドオンは便利ですが、組織のセキュリティポリシーを事前に確認しておくと安心ですね!
📝 タイムライン機能とは?
スプレッドシートのタイムライン機能は、2022年に追加された比較的新しい機能です。
タスクデータを選択して「挿入」→「タイムライン」を選択するだけで、ガントチャートに似たタイムラインビューを作成できます。
スプレッドシートの標準機能であるため、アドオンのインストールは不要です。
- 設定が非常に簡単(開始日と終了日を指定するだけ)
- Google標準機能のため安定性・サポート面で安心
- タイムライン上でカードをドラッグすると元データにも反映される
- カスタマイズの自由度が条件付き書式より低い
- 色やレイアウトの調整に制限がある
- 別ビュー表示のため従来の表形式と同時表示ができない
タイムライン機能は「まずは手軽に始めたい」という方にピッタリです!
これらの方法をどう使い分けるかの判断基準をまとめると、以下のようになります。
| 方法 | おすすめのケース | 特徴 |
|---|---|---|
| 条件付き書式(手動) | カスタマイズを自由に行いたい場合 | 追加コスト不要、細かな調整が自在 |
| アドオン | 設定の手間を省きたい、高度な機能が必要な場合 | 依存関係表示など高機能、有料プランの検討が必要 |
| タイムライン機能 | 手軽に始めたい、操作に不慣れな場合 | 最も簡単、カスタマイズ性は低い |
条件付き書式を使った手動作成は、カスタマイズを自由に行いたい場合や、スプレッドシートの操作に習熟している場合に適しています。
一度設定すれば追加コストなく運用でき、細かな調整も自在です。
アドオンは、設定の手間を省きたい場合や、依存関係の表示など高度な機能が必要な場合に検討する価値があります。
ただし、有料プランの検討や組織のセキュリティポリシーとの兼ね合いを確認する必要があります。
タイムライン機能は、最も手軽に始められる方法です。
スプレッドシートの操作に不慣れな方や、とりあえず視覚的なスケジュール表を作成したい場合におすすめです。
ただし、細かなカスタマイズが必要になった場合は、条件付き書式を使った方法への移行を検討することになるかもしれません。
迷ったらまずタイムライン機能で試して、物足りなくなったら条件付き書式に挑戦するのがおすすめです!
プロジェクトの特性やチームのスキルレベルに合わせて、最適な方法を選択してください。
スプレッドシートのガントチャートでよくあるトラブルQ&A
スプレッドシートでガントチャートを作成・運用していると、思い通りに動作しないトラブルに遭遇することがあります。
特に条件付き書式を使ったバー表示や日付の扱いに関するエラーは、多くのユーザーがつまずきやすいポイントです。
ここでは、よくあるトラブルの原因と具体的な解決方法を解説します。
作業中にスプレッドシートを開きながら、該当する症状を探してすぐに解決策を見つけてください。
「バーが表示されない」「日付がずれる」など、症状別に原因と対処法をまとめているので、困ったらこのページをブックマークしておくと便利ですよ!
バーが表示されない原因と対処法
条件付き書式を設定したにもかかわらず、バーが表示されないというトラブルは非常によく発生します。
原因は複数考えられるため、一つずつ確認していきましょう。
📝 原因①:条件付き書式の数式における参照セルのずれ
最も多い原因は、数式内で使用しているセル参照が、実際のデータの位置と合っていないケースです。
たとえば、開始日がD列にあるのに数式では「$C2」を参照している、あるいは日付ヘッダーが1行目にあるのに数式では「H$2」を参照しているといったミスが該当します。
解決方法として、まず条件付き書式の設定画面を開き、数式内のセル参照を確認してください。
「表示形式」→「条件付き書式」を選択し、該当するルールをクリックします。
数式に含まれる列記号と行番号が、実際のデータ配置と一致しているかを確認します。
本記事で紹介した基本の数式「=AND(H$1>=$D2,H$1<=$E2)」では、H$1が日付ヘッダー(1行目)、$D2が開始日(D列)、$E2が終了日(E列)を参照しています。
自分のシートの構成に合わせて、これらの参照先を修正してください。
「$」の位置がポイントです。列を固定したいときは「$D2」、行を固定したいときは「H$1」のように記述しましょう!
📝 原因②:日付データが日付として認識されていない
見た目は日付のように表示されていても、スプレッドシート内部では文字列として扱われている場合があります。
文字列同士では日付の大小比較ができないため、条件付き書式が正しく動作しません。
日付として認識されているかを確認するには、該当するセルを選択して、セルの表示形式を確認します。
「表示形式」→「数字」を見て、「日付」や「日時」が選択されていれば日付データとして認識されています。
もし「自動」や「書式なしテキスト」になっている場合は、日付として認識されていない可能性があります。
- セルをダブルクリック→何も変更せずEnterキー
- DATEVALUE関数で変換:=DATEVALUE(A1)
最も簡単なのは、セルをダブルクリックして編集モードに入り、何も変更せずにEnterキーを押す方法です。
これでスプレッドシートが再度データ形式を判定し、日付として認識されることがあります。
それでも解決しない場合は、DATEVALUE関数を使って明示的に日付に変換します。
たとえば、A1セルの文字列を日付に変換するには、別のセルに「=DATEVALUE(A1)」と入力し、変換された値を元のセルにコピー&ペースト(値のみ貼り付け)します。
📝 原因③:条件付き書式の適用範囲が間違っている
条件付き書式のルールには「適用範囲」が設定されており、この範囲外のセルには書式が適用されません。
条件付き書式パネルで「範囲に適用」の欄を確認し、バーを表示させたいセル範囲がすべて含まれているかを確認してください。
該当行の開始日と終了日のセルを確認し、値が正しく入力されているか、日付形式になっているかをチェックします。
また、開始日が終了日より後になっているという論理的なミスも、バーが表示されない原因となります。
📝 原因④:条件付き書式のルールが競合している
条件付き書式のルールが複数設定されている場合、ルール同士が競合してバーが表示されないこともあります。
条件付き書式パネルで、すべてのルールとその優先順位を確認してください。
バー表示のルールが他のルール(たとえば土日のグレーアウト)によって上書きされていないかを確認し、必要に応じてルールの順序を入れ替えます。
条件付き書式は上から順に適用されます。バー表示のルールを上位に移動させると解決することがありますよ!
日付がずれる・形式エラーの解決方法
日付に関するトラブルも、ガントチャート作成時によく発生する問題です。
日付がずれて表示される、日付形式のエラーが表示される、意図した形式で日付が表示されないといった症状の原因と解決方法を説明します。
📝 症状①:日付が1日ずれる
日付が1日ずれるという問題は、タイムゾーンの設定が原因であることが多いです。
Googleスプレッドシートでは、スプレッドシートごとにタイムゾーンを設定でき、この設定が日付の解釈に影響を与えます。
たとえば、タイムゾーンがアメリカ時間に設定されているスプレッドシートで日本の日付を扱うと、時差によって日付がずれることがあります。
- 「ファイル」→「設定」→「全般」タブ
- 「タイムゾーン」を「(GMT+09:00) Tokyo」に設定
📝 症状②:日付の表示形式が意図したものと異なる
「2025/01/15」と表示したいのに「1/15/2025」や「January 15, 2025」と表示される場合は、表示形式を変更します。
セルを選択し、「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」を選び、希望する形式を入力します。
日本で一般的な形式にする場合は「yyyy/mm/dd」と入力してください。
「yyyy/mm/dd」は「2025/01/15」形式、「yyyy年m月d日」は「2025年1月15日」形式になります。お好みで使い分けてくださいね!
📝 症状③:日付を入力しても数値(シリアル値)が表示される
セルの表示形式が「数字」や「自動」になっている可能性があります。
スプレッドシートでは、日付は内部的にシリアル値(1899年12月30日からの経過日数)として保存されています。
セルを選択し、「表示形式」→「数字」→「日付」を選択すれば、日付形式で表示されるようになります。
📝 症状④:「無効な日付です」や「#VALUE!」エラーが表示される
入力したデータが日付として解釈できない形式になっています。
- 日付の区切り文字が誤っている(「2025.01.15」など)
- 存在しない日付を入力している(「2025/02/30」など)
- 全角数字で入力している
- 日付以外の文字が含まれている
エラーを解決するには、まず該当セルの入力内容を確認します。
正しい形式は「2025/01/15」または「2025-01-15」です。
全角数字や全角スラッシュが使われていないか確認し、もし使われていれば半角に修正します。
また、日付として有効な値であるか(月が1〜12の範囲、日が各月の日数以内)も確認してください。
エクセルからコピーしたデータや、外部システムから出力したCSVを取り込んだ場合に、全角文字が混入していることがよくあります!
📝 症状⑤:複数セルの日付形式を一括で修正したい
DATEVALUE関数とTEXT関数を組み合わせる方法が効率的です。
修正元のデータがA列にある場合、空いている列に「=DATEVALUE(TEXT(A1,”0000/00/00″))」のような数式を入力し、正しい日付に変換します。
変換後の値をコピーして、元の列に「値のみ貼り付け」すれば、一括で修正できます。
📝 症状⑥:日付の自動入力(オートフィル)が正しく動作しない
2つの日付を選択してドラッグしても連続した日付にならない場合は、元のセルが日付として認識されていない可能性があります。
まず元のセルが日付形式になっているか確認し、必要に応じて上記の方法で日付形式に変換してから、再度オートフィルを試してください。
📝 症状⑦:SEQUENCE関数で日付を生成すると意図した日付にならない
SEQUENCE関数は数値を生成する関数であり、日付として表示するには開始値をDATE関数で指定する必要があります。
「=SEQUENCE(1,30,DATE(2025,1,1),1)」のように、開始値にDATE関数を使用することで、正しい日付が生成されます。
📝 症状⑧:日付の計算結果がおかしい
日付と文字列が混在していることが原因であることが多いです。
たとえば、終了日から開始日を引いて作業日数を計算する際、一方が日付でもう一方が文字列だと、正しい結果が得られません。
すべての日付データが日付形式になっているかを統一的に確認し、必要に応じて変換することで解決します。
日付関連のトラブルは「データ形式の統一」が解決の鍵です。シート全体で日付形式が揃っているか、一度チェックしてみてくださいね!
まとめ:スプレッドシートのガントチャートでプロジェクトを可視化しよう
本記事では、スプレッドシートを使ったガントチャートの作成方法を、基本から応用まで詳しく解説してきました。
最後に、記事全体の要点を振り返り、ガントチャート作成の第一歩を踏み出すための情報を整理します。
- 無料で始められる(Googleアカウントのみで利用可能)
- チームとの共有が簡単(URLを共有するだけでOK)
- カスタマイズの自由度が高い(自分のプロジェクトに合わせて調整可能)
専用のプロジェクト管理ツールに課金するほどではないが、見栄えの良いスケジュール表が必要という場面で、スプレッドシートは最適な選択肢となります。
チームメンバー全員がリアルタイムで同じ情報を確認できるのは、スプレッドシートならではの強みですね!
📝 ガントチャート作成5ステップのおさらい
ステップ1:タスク一覧と日付列を準備(タスク名、担当者、開始日、終了日、進捗率、ステータス)
ステップ2:日付ヘッダーをオートフィルやSEQUENCE関数で自動生成
ステップ3:条件付き書式でバーを自動表示(数式:=AND(H$1>=D2,H$1<=E2))
ステップ4:土日や祝日をグレーアウトして実稼働日を可視化
ステップ5:共有設定を行い、チームでの運用を開始
テンプレートをコピーすれば、条件付き書式の設定を自分で行う必要がなく、タスク情報を入力するだけで運用を開始できます。
テンプレートは自分のプロジェクトに合わせて、バーの色、列の追加、期間の変更といったカスタマイズも自由に行えます。
まずはテンプレートを試してみて、慣れてきたら自分でカスタマイズしていくのがおすすめです!
- 時間単位のガントチャート:イベント当日の進行表や短期集中作業の管理に最適
- 進捗率に応じた色分け:プロジェクトの状況を一目で把握可能
- アドオンやタイムライン機能との使い分け:プロジェクト特性に応じて選択
| 項目 | スプレッドシートで対応可能な目安 |
|---|---|
| チームメンバー数 | 5人以下 |
| プロジェクト期間 | 3ヶ月以内 |
| タスク数 | 50件以下 |
これを超える規模のプロジェクトでは、専用のプロジェクト管理ツールの導入を検討する価値があります。
スプレッドシートには依存関係の自動管理やリマインダー機能がないので、大規模プロジェクトでは専用ツールも検討してみてください
- バーが表示されない:条件付き書式のセル参照・日付形式を確認
- 日付がずれる:タイムゾーン設定を確認・修正
- エラーが表示される:入力形式・全角文字の混入をチェック
ここまで読んでいただいた方は、スプレッドシートでガントチャートを作成するために必要な知識がすべて揃っています。
あとは実際に手を動かして作成するだけです。
まずはシンプルなプロジェクトで基本のガントチャートを作成し、慣れてきたら進捗率による色分けや時間単位の管理といった応用機能を追加していくことをおすすめします。
スプレッドシートのガントチャートを活用して、プロジェクト管理を効率化していきましょう!
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月にYouTuber事務所の株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場企業の子会社化を実現。2022年12月にスーツ社を新設分割し同社を商号変更、新たに株式会社スーツ設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
現在、スーツ社では、チームのタスク管理ツール「スーツアップ」の開発・運営を行い、中小企業から大企業のチームまで、日本社会全体の労働生産性の向上を目指している。