課題管理表とは?作り方・項目・テンプレートをわかりやすく解説

課題管理表とは、業務やプロジェクトの中で発生した「解決すべき課題」を一覧にまとめ、担当者・期限・優先度・対応状況(ステータス)を記録して、課題解決まで管理するための一覧表です。

「誰が・いつまでに・どう対応するか」をはっきりさせることで、課題の放置や抜け漏れを防ぎます。

ただ、いざ作ろうとすると「課題と問題は何が違う?」「どんな項目を入れればいい?」「リスク管理表とどう分ける?」と手が止まりがち。

この記事では、課題管理表の意味と目的から、混同しやすい用語の違い、必須項目、エクセルでの作り方と無料テンプレート、そして形骸化させない運用のコツまでを図解で整理します。

目次

課題管理表とは?意味・役割をわかりやすく解説

課題管理表の役割:課題の発生から記録・追跡・解決までの流れ
図1:課題管理表が担う「発生→記録→追跡→解決」の流れ

課題管理表とは、発生した課題を一覧化し、担当・期限・優先度・ステータスをひも付けて、解決まで追跡するための表です。

課題管理表の定義

課題管理表は、プロジェクトや日々の業務で出てきた解決が必要な事柄を1枚の表に集約し、それぞれに担当者・期限・優先度・対応状況を割り当てて管理する文書です。

英語では「Issue List(課題リスト)」「Issue Log(課題ログ)」などと呼ばれます。

プロジェクトマネジメントの標準的な考え方でも、発生した課題を課題ログに記録して追跡・管理することが推奨されています(PMI日本支部(プロジェクトマネジメント協会)などが体系化)。

ポイントは、課題を「頭の中」や「口頭」ではなく、誰もが見られる一覧に落とすことにあります。

呼び方は組織によってさまざまで、「課題一覧」「課題リスト」「イシューリスト」などとも呼ばれます。

名前が違っても、課題を集約して担当・期限・状態で追うという役割は共通です。

議事録やタスク表と兼用しているチームもありますが、課題の追跡を主目的にするなら、専用の1枚を用意したほうが管理がぶれません。

→ 表は横にスクロールできます

課題管理表が答えること表に持たせる情報
どんな課題があるか課題名・内容・詳細
誰が対応するか対応担当者(オーナー)
いつまでに片づけるか対応期限
今どこまで進んでいるかステータス(未着手/対応中/完了 など)
どう解決したか対応方針・対応結果・完了日

何のために作るのか(目的)

課題管理表の最大の目的は、単なる記録ではなく「解決まで確実に追いきる」こと

課題は放っておくと忘れられ、担当があいまいなまま宙に浮きがちです。

一覧にして担当と期限をひも付けると、「誰かがやるだろう」という状態がなくなり、定例会議も「状況を報告し合う場」から「未解決の課題をどう片づけるか決める場」へと変わります。

逆に、課題管理表がないと、課題はメールやチャット、会議の口頭連絡の中に散らばり、時間が経つほど「あの件、どうなった?」が増えていきます。

担当が決まらないまま宙に浮いた課題は、たいてい誰も責任感を感じない締切のない仕事として後回しにされ、トラブルが大きくなってから発覚します。

課題管理表は、その“見えない滞留”を表面化させる装置でもあります。

課題管理表がめざすゴール:課題の見える化・担当と期限による責任の明確化・ステータスによる解決までの追跡

「課題管理」は活動、「課題管理表」は道具

課題管理表はあくまで“道具”で、それを使う活動が課題管理です。

課題管理とは、発生した課題を洗い出し、優先順位と担当を決め、解決まで進捗を追う一連の取り組みを指します。

つまり、表を作って終わりではありません。表を毎回のミーティングで開き、更新し続けてこそ課題管理になります。

後半では、この“続ける”ための運用のコツも解説します。

なお、課題管理表はシステム開発のような大規模プロジェクトだけのものではありません。

新規事業の立ち上げ、店舗オペレーションの改善、社内システムの入れ替えなど、複数人で「まだ答えの出ていないこと」を片づけていく場面すべてで役立ちます。

規模が小さくても、課題が3つ以上並び始めたら作る価値があります。

課題・問題・リスク・タスクの違い

課題管理表を正しく使う第一歩は、似た言葉である「課題・問題・リスク・タスク」を区別すること。

この4つを混ぜてしまうと、課題管理表が困りごとの寄せ集めになり、「結局どれから手をつければいいのか分からない表」になってしまいます。

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言葉意味時間軸管理する場所
問題あるべき姿と現状のズレそのものいま起きている課題へ言い換えて管理
課題問題を解決するために取り組むことこれから対応する課題管理表
リスク将来問題になりうる不確実な事象まだ起きていないリスク管理表
タスク対応方針が決まった具体的な作業実行段階タスク管理表/ツール

覚え方は、問題(ズレ)→課題(何に取り組むか)→タスク(決まった作業)という流れで、リスクだけは”発生前”の別枠と捉えると整理しやすくなります。

すべてを課題管理表に混在させず、「まだ答えが出ていない懸案」だけを載せるのが、表を機能させるコツです。

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課題管理表を作る効果・メリット

課題管理表の3つの効果を示した図
図5:課題管理表がもたらす3つの効果

課題管理表の効果は、抜け漏れの防止・責任の明確化・進捗の見える化の3つに集約されます。

なぜ、業務やプロジェクト内の課題をわざわざ表にする必要があるのでしょうか。

それは、課題管理表がチームの記憶と判断を、個人の頭から“共有された一覧”へ移す装置だからです。

ここでは、課題管理表がもたらす代表的な3つの効果を順に見ていきます。

いずれも「作ること」自体の効果ではなく、担当と期限をひも付けて、更新し続けることで初めて生まれる効果である点を意識してください。

課題の抜け漏れ・放置を防ぐ

最大の効果は、課題の抜け漏れがなくなることです。

口頭やチャットで流れた課題は、数日後には誰も覚えていません。

一覧に残し、ステータスで未完了を可視化しておけば、「気づいたら締切を過ぎていた」という事故を大きく減らせます。

これは、少人数のチームでも効果を実感しやすいポイント。

とくに、複数のプロジェクトを掛け持ちしていると、頭の中だけで課題を覚えておくのは限界があります。

外部の一覧に「預けて」おくことで、脳の負担が減り、目の前の作業に集中しながらも、抱えている課題を取りこぼさない状態を作れます。

課題が可視化されていないチームでは、声の大きい人の案件や、たまたま思い出された課題だけが対応され、地味だが重要な課題が後回しになりがちです。

一覧に並べてステータスを追うだけで、こうした対応の偏りにも気づけるようになります。

担当と期限が明確になる

課題に必ず担当者と期限をひも付けると、「誰かがやるだろう」という空白地帯がなくなります。

責任の所在がはっきりすることで、課題が“自分ごと”になります。

また、期限が並ぶことで優先順位の判断もしやすくなります。

いま何を優先すべきかが表の上で見えるため、限られた時間を重要な課題に集中させられます。

担当と期限が可視化されると、マネジメント側の負担も減ります。

進捗を一人ひとりに口頭で確認して回る必要がなくなり、表を見ればどの課題が滞っているかが一目で分かるからです。

「催促する・される」ストレスが減ることも、地味ですが続けやすさに効いてきます。

進捗の見える化でチームが同じ「最新の状況」を見る

課題管理表は、チーム全員が同じ最新の状況を見られる状態を作るため、会議の時間が「状況の確認」ではなく「意思決定」に使えるようになります。

こうした「見える化」の価値は、生産性向上を論じる文脈でもたびたび強調されてきました。

課題管理表もまさに、課題を見える化して改善の起点にする道具だといえます。

IT分野でも、プロジェクトの状況を可視化する「見える化」の重要性が公的機関から示されています(IPA(情報処理推進機構):ITプロジェクトの「見える化」総集編)。

見える化には、引き継ぎと属人化の解消という、もう一つの大きな効果があります。

課題の経緯・判断・結果が表に残っていれば、担当が変わっても新しい人が状況を追えます。

「その課題の事情はあの人しか知らない」という状態は、チームにとって潜在的なリスクです。

課題管理表は、その知識を個人からチームへ移す役割も果たします。

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課題管理表に入れる基本項目

課題管理表の基本項目(列)を並べた図
図3:課題管理表にそろえたい基本項目

課題管理表は、最低限の必須項目に、運用を楽にする補助項目を足していくのが基本です。

項目は多ければよいわけではありません。

入力の手間と、後から見返す価値のバランスで決めます。

まずは必須項目だけで始め、運用しながら足りない列を足すのがおすすめです。

最低限そろえたい必須項目

まず外せないのが、課題を特定し・担当と期限を決め・状態を追うための項目です。

この6つがあれば、課題管理表としては機能します。

→ 表は横にスクロールできます

項目役割記入例
No.(課題ID)課題を一意に識別・参照する001
課題名一言で内容が分かる件名仕様の認識ずれを解消する
内容・詳細背景・何を決める必要があるかA部署とB部署で仕様解釈が異なる…
対応担当者解決に責任を持つ人(オーナー)山田
優先度対応の順番を決める高/中/低
期限いつまでに片づけるか2026/08/10
ステータス今の進み具合未着手/対応中/完了

担当者は「チーム」ではなく“個人名”にするのがコツ。
組織名にすると責任があいまいになり、更新が止まります。

課題名は、あとから一覧で見て内容が分かるように、動詞で終わる“やること”の形にするのがコツです。

「仕様の件」ではなく「仕様の確定版を合意する」と書けば、課題名を見ただけでゴールが伝わり、対応方針も考えやすくなります。

この6項目のうち、実務で特に効くのが優先度と期限です。

課題は放っておくと全部が「急ぎ」に見えてしまいますが、優先度と期限が並ぶと、いま手をつけるべき1〜2件が自然と浮かび上がります。

逆にこの2つが空欄だらけの課題管理表は、ただの「気になることリスト」になりがちです。

あると運用が楽になる項目

必須項目に慣れてきたら、次の補助項目を足すと振り返りや引き継ぎがぐっと楽になります。

ただし、いきなり全部入れると入力が重くなるので、必要になったものから追加します。

  • 起票日・起票者:いつ・誰が挙げた課題か(経緯をたどれる)
  • 対応方針:どう解決するかの方針メモ
  • 対応結果・完了日:クローズの記録(ナレッジとして残る)
  • 関連リンク:議事録やチケット、資料へのリンク
  • 影響度・カテゴリ:大規模プロジェクトで分類・集計したいとき

補助項目を足すときの基準は、「後から必ず見返すか」です。

見返さない情報のために毎回入力する列は、入力の負担になるだけで運用を止める原因になります。

「あったら便利かも」ではなく「振り返り・引き継ぎで実際に使う」列だけを厳選しましょう。

ステータスと優先度の設計

課題管理表の“使いやすさ”を左右するのが、ステータスと優先度の決め方です。

選択肢を人によってバラバラに書くと、集計も絞り込みもできなくなります。

ステータスは「未着手/対応中/確認中/完了(クローズ)/保留」のように5段階以内に、優先度は「高/中/低」の3段階に絞り、全員が同じ言葉を使うようにそろえるのが失敗しないコツです。

ステータスは細かくしすぎないこともポイントです。

段階を増やすほど「これは対応中?確認中?」と迷いが生まれ、更新の手が止まります。

まずは「未着手・対応中・完了」の3つから始め、保留や確認中は必要になってから足すくらいで十分です。

完了の定義を先に決める:「何をもって解決とするか(完了条件)」を課題ごとに書いておくと、“誰が見ても同じ判断”でクローズでき、蒸し返しを防げます。

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課題管理表の作り方(エクセル・スプレッドシート)

エクセルで課題管理表を作る4ステップの図
図4:エクセルで課題管理表を作る基本4ステップ

エクセルやスプレッドシートなら、項目を決めてプルダウンと色分けを設定するだけで、実用的な課題管理表が作れます。

課題管理表は、特別なツールがなくてもエクセル・スプレッドシートで十分に始められます。

ここでは、そのまま使える無料テンプレートも配布します。

基本の作成手順

まずは表の骨格を作ります。

列(項目)→ ヘッダー → 1件テスト入力の順で組むと、項目の過不足に気づきやすくなります。

  1. 1行目にヘッダー(No./課題名/内容/担当者/優先度/期限/ステータス/対応方針/完了日)を作る
  2. 先頭列にNo.(連番)を振り、課題を一意に識別できるようにする
  3. テストで課題を1件入力し、列幅や折り返しを整える
  4. ヘッダー行を「ウィンドウ枠の固定」でスクロールしても見えるようにする
  5. オートフィルターを設定し、担当者やステータスで絞り込めるようにする

並べ替え・絞り込みの操作はMicrosoft サポート:データの並べ替えとフィルターが参考になります。

スプレッドシート(スプレッドシート)で作る場合も、手順はほぼ同じです。

違いは、スプレッドシートが最初から複数人でのリアルタイム共同編集に向いている点。

社外メンバーとも共有しやすいので、関係者が分散しているプロジェクトではスプレッドシートから始めるのも手です。

作り込みすぎないことも大切。凝ったレイアウトやマクロを入れるほど、他の人が触りにくくなり、更新が特定の人に依存します。

課題管理表はシンプルで、誰でも1行足せるくらいが、結局いちばん長く使えます。

プルダウンと色分けで“入力を楽に・見やすく”

手入力の表記ゆれを防ぎ、状態をひと目で分かるようにするのがプルダウン(入力規則)と条件付き書式です。

このひと手間で、課題管理表は一気に実用的になります。

条件付き書式のルールは、たとえば「期限の列が今日より前」かつ「ステータスが完了でない」行に色を付ける、という組み合わせにすると、放置されている期限超過だけを赤くできます。

完了済みの行はグレーにして視界から外すと、いま追うべき課題だけが浮かび上がります。

色は増やしすぎない
「期限超過=赤」「完了=グレー」の2色に絞るだけで、見るべき行が一瞬で分かります。

無料テンプレートですぐ始める

ゼロから作るのが面倒なら、下記の課題管理表テンプレートをそのまま使ってください。

必要な項目をあらかじめ入れてあります。

コピーしてスプレッドシートに貼るか、エクセルファイルをダウンロードして編集できます。

No.,課題名,内容・詳細,起票日,起票者,対応担当者,優先度,期限,ステータス,対応方針,完了日,備考
001,仕様の認識ずれを解消する,A部署とB部署で画面仕様の解釈が異なる。確定版の合意が必要,2026/07/21,佐藤,山田,高,2026/08/01,対応中,関係部署でレビュー会を実施し確定版を合意,,議事録リンク参照
002,レビュー滞留のルールを決める,レビュー待ちが常態化。担当と締切の運用ルールが未整備,2026/07/21,鈴木,田中,中,2026/08/10,未着手,一次レビュー担当と48時間ルールを設定,,
003,問い合わせ一次対応の標準化,対応品質が人によってばらつく。FAQと担当表を整備したい,2026/07/22,高橋,山田,低,2026/08/20,未着手,FAQ10件と一次対応担当表を作成,,

↑をコピーして「kadai-kanri-hyo-template.csv」として保存し、エクセル/スプレッドシートで開けばそのまま使えます(文字化けする場合は文字コードを UTF-8 で開く)。優先度・ステータス列はプルダウン(入力規則)にすると、そのまま運用できます。

テンプレートは、自分たちのプロジェクトに合わせて列を足し引きして使ってください。

開発なら「関連チケット」、営業なら「顧客名」、製造なら「工程」など、現場で検索・分類したい軸を1〜2列足すと一気に使いやすくなります。

逆に、最初から使わない列は削って、入力のハードルを下げることも大切です。

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課題管理表を形骸化させないコツ【よくある失敗と対策】

課題管理表のよくある失敗と対策を並べた図
図6:ありがちな失敗と、その対策

課題管理表は「作ること」より「更新し続けること」が難しく、多くの表は形骸化して止まります。

せっかく作った課題管理表が、いつのまにか誰も見ない・更新されない表になる——これは非常によくある失敗です。

原因はほぼパターン化しているので、先回りで対策できます。

よくある失敗パターン

まずは典型的なつまずきを知っておきましょう。

心当たりがあれば、それが形骸化のサインです。

  • 更新されず放置:入力した後、ステータスが誰にも更新されない
  • 優先度が全部『高』:基準がなく、すべて高になって優先度が意味をなさない
  • タスクと混在:細かい作業まで載せて表が肥大化し、重い課題が埋もれる
  • 完了課題を削除:クローズした課題を消してしまい、経緯やナレッジが残らない
  • 粒度がバラバラ:巨大な課題と些末な課題が同じ重さで並ぶ

これらに共通するのは、「更新する理由と、更新する人が決まっていない」という点です。

表そのものの出来より、運用の設計が甘いことが形骸化の本当の原因です。

だからこそ、次に紹介する「更新のタイミングを仕組みにする」ことが効きます。

更新を止めないための運用ルール

形骸化を防ぐ最大のコツは、「更新するタイミング」を仕組みにすること。人の善意に任せると、更新は続きません。

おすすめは、定例会議で必ず課題管理表を開く運用。

会議の冒頭で未完了の課題を上から確認し、その場でステータスと次のアクションを更新することで、「会議のたびに更新される」状態が自然に生まれます。

もうひとつ有効なのが、新しい課題は気づいたその場で1行足すという軽いルール。

「あとでまとめて入力しよう」と思うと、たいてい入力されずに消えます。

まずはNo.と課題名とステータスだけでよいので、思いついた瞬間に登録することをチームの習慣にすると、抜け漏れが激減します。

更新のハードルを下げる工夫も効果的です。

入力欄を増やしすぎない、プルダウンで選ぶだけにする、スマホからでも触れるようにするなど、「片手間でも1行直せる」状態にしておくと、更新が途切れにくくなります。

形骸化を防ぐチェックリスト
  • 定例会議で毎回、課題管理表を画面共有して更新する
  • 1課題1担当(個人名)で、責任者をあいまいにしない
  • 完了課題は削除せず「完了」ステータスで残す
  • 優先度は基準(影響度×緊急度など)を決めてから付ける
  • 新規の課題は、その場で起票してNoとステータスをつけるだけでOKにする

優先度と完了条件の決め方

優先度は感覚で付けず、影響の大きさと締切の近さの2軸で判断すると、「全部が高」になりにくくなります。

また、各課題に完了条件(何をもって解決とするか)をひとことでも書いておくと、クローズの判断が人によってぶれず、あとで蒸し返される事態を防げます。

そして、完了した課題は消さずに残すことを徹底しましょう。

クローズ済みの課題は、似た問題が再発したときの「過去の対応事例」になります。

消してしまうと、同じ議論を一から繰り返すことになりかねません。

完了ステータスにして残し、必要ならフィルターで隠すだけにしておくのがおすすめです。

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エクセル運用の限界と専用ツールへの切り替え

エクセルの限界とチームでの見える化を対比した図
図7:エクセル運用の限界と、チームで見える化する形

エクセルの課題管理表は手軽な一方、人数と件数が増えると同時編集・通知・最新版管理で限界が出てきます。

エクセルやスプレッドシートは、無料で誰でも触れる優秀な出発点です。

ただ、チームで本格的に回し始めると、道具としての限界も見えてきます。

エクセル運用が辛くなる典型

次のような場面が増えてきたら、それはエクセル運用が限界に近づいているサインです。

  • 複数人で同時に編集すると、上書き・競合が起きる
  • 「最新版はどのファイル?」が分からなくなる
  • 期限が近づいても、自動で知らせてくれる通知がない
  • 更新が特定の人に依存し、その人が休むと止まる(属人化)
  • 課題が増えるほど重くなり、フィルターも面倒になる

目安として、関係者が5〜10人を超える課題を毎週のように更新する複数のプロジェクトを並行して管理する——このあたりが重なってくると、エクセル1枚での運用はだんだん重くなります。

逆にいえば、少人数・低頻度のうちはエクセルで十分です。

エクセルが悪いわけではありません。
「ここまでは十分できる、ただチームで毎日回すとここが大変」という分岐点を見極めるのが大切です。

チームで“見える化して続ける”段階へ

関係者が増え、毎日のように課題を更新するフェーズになったら、チームで使う前提のツールに移すのがおすすめ。

選ぶ基準は「全員が無理なく更新し続けられるか」です。

エクセルの見た目や操作感を大きく変えずに、同時編集・自動通知・見える化だけを足せると、現場のメンバーも同じ感覚のまま移行できます。

ツールを選ぶときは、多機能さよりも「全員が毎日、無理なく更新し続けられるか」を最優先にしてください。

どれだけ高機能でも、現場が更新をやめてしまえば、課題管理表はエクセルのとき以上に早く形骸化します。

「説明しなくても使える」「通知が来るから更新を思い出せる」といった、定着のしやすさこそが、チームで回すためのいちばんの条件です。

課題の見える化を“続く形”にするなら『スーツアップ』

私たちが開発・運営するスーツアップは、表計算ソフトのような操作で、チームの「タスク・課題の見える化」をして、抜け漏れや期限遅れを防ぐツールです。「誰が・何を・いつまでに」に絞ってチームの課題・タスクを見える化し、自動の期限通知で抜け漏れや対応漏れを防ぎます。表計算ソフトのような操作感なので、エクセルの課題管理表から乗り換えても、現場が同じ感覚で使い続けられます。

※ 運営:株式会社スーツ(2014年12月設立。代表取締役社長CEO 小松裕介)。無料お試しあり(最新の料金・機能は公式サイトでご確認ください)

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よくある質問(FAQ)

課題管理表について、現場でよく聞かれる質問をまとめました。

課題管理表とタスク管理表の違いは?

課題管理表は「対応方針がまだ固まっていない、判断・調整が必要な懸案」を追う表です。タスク管理表は「やることが決まった作業」を回す仕組みです。課題の方針が決まると、複数のタスクに分解されて実行に移ります。両者を1枚に混ぜると重い課題と軽い作業が混在するため、役割を分けるのがおすすめです。

課題管理表はエクセルで十分ですか?

関係者が少なく、更新頻度も高くなければエクセルやスプレッドシートで十分です。複数人での同時編集・自動通知・最新版の管理が負担になってきたら、チームで使う前提のツールへの切り替えを検討する目安です。

課題の優先度はどう決めればいいですか?

「影響の大きさ」と「締切の近さ」の2軸で判断すると、全部が『高』になりにくくなります。影響が大きく締切も近いものを高、どちらも小さいものを低、と機械的に振り分ける基準を先に決めておくのがコツです。

課題管理表とWBSやガントチャートの違いは?

WBSは作業を分解して洗い出す手法、ガントチャートは日程を横棒で可視化する図です。課題管理表は、これらとは別に「解決が必要な懸案」を追跡します。計画(WBS・ガント)と、進行中に出てくる課題(課題管理表)は、役割が異なる別々の道具だと考えると整理できます。

課題管理表は誰が更新するべきですか?

各課題の対応担当者(オーナー)が自分の行を更新し、全体は進行役(PMやリーダー)が定例会議で確認・棚卸しするのが基本です。更新を個人の善意に任せず、定例のタイミングで必ず開いて更新する運用にすると、形骸化しにくくなります。

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まとめ:課題管理表のポイントは「更新し続けること」

課題管理表とは、発生した課題を一覧化し、担当・期限・優先度・ステータスをひも付けて解決まで管理するための表です。

作るときは「問題・課題・リスク・タスク」の違いを押さえ、必須項目から始め、プルダウンと色分けで見やすくするのがコツです。

そして何より、定例で開いて更新し続けることが、表を生かすいちばんの近道です。

チームで毎日回す段階になったら、見える化と通知に強いツールへの移行も検討してみてください。

課題管理表は、難しく考えるほど続きません。

まずは必須項目だけの一枚から始めて、運用しながら改善していくのが、結局いちばん長続きします。

この記事のテンプレートを、その第一歩に使ってもらえればうれしいです。

参考文献・出典

チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。

今話題のシンプル・超簡単操作の
タスク管理ツール、もう試しましたか?

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