CEO

リーダーシップ往復書簡 029

  リーダーシップ、情報分析(インテリジェンス)や判断の前提となる価値観など、私の行動原理の多くは、過去に大臣を務めた経験のあるメンターの方からの影響を色濃く受けていると思います。 私が若かりし頃に、そのメンターの方から言われたことの一部をご紹介します。 「リーダーは常に頭をくるくる回転させていなければならない」 「リーダーは全ての人に気を遣わなければならない」 「リーダーは、土日もなく、24時間365日、最も働かなければならない」 「自分の価値が下がるから、パワー(地位に基づく力)は行使するな」...

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リーダーシップ往復書簡 028

  我が家にも第2子が生まれ、今週から新生児との生活がはじまりました。 相変わらず私は仕事ばかりで、育児のほとんどは妻に任せっきりになってしまっていますが、私なりに、親として、この子にちゃんと愛情を注いで、しっかりと育てなければと責任を感じています。 私は、リーダーシップを語る際に「Lead with love」という言葉を紹介しています。 リーダーは、世のため人のため、組織のため、そして、フォロワー自身のために、フォロワーに対して、正しいこと・厳しいことを言って、フォロワーを導いていかねばなりません。...

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リーダーシップ往復書簡 027

  私は、リーダーこそ、一番、長時間働くべきであると考えています。 私が、20代半ばで、まだ駆け出し経営者だった頃に、過去に大臣を務めた経験のあるメンターの方からも、同様のことを教えていただきました。 これはフォロワーの立場からすれば、当たり前の話で、リーダーは、世のため人のため、自らのビジョンを成し遂げたくて、仲間集めをした張本人です。 その人が率先垂範して行動せずに、多くの休息をとって、他のフォロワーが馬車馬のように働いていたら、どちらがリーダーか分からなくなってしまいます。...

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リーダーシップ往復書簡 026

  リーダーシップに興味を持って勉強し、実践するために努力すればするほど、リーダーとしての立ち振る舞いが、外部の人たちからは一見、理解され難いこと、矛盾をはらんでいるように見えることに難しさを覚えています。 リーダーは優しさと厳しさという観点では、時に母親のようであり、父親のようであります。 例えば、愛情があるからこそ、厳しく叱るという考え方があります。その人と真剣に向き合えば、その人に対する愛情とは別次元で、時にアドバイスが苛烈な表現になってしまうこともあります。...

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リーダーシップ往復書簡 025

  「人は性善なれど、弱し」とは、一橋大学名誉教授の伊丹敬之氏が「性弱説」と表現した言葉です。全ての人は性善であるが、弱い存在であるという価値観です。 一般的に、人は、心にゆとりがあって平常時であれば、周囲の人に怒鳴ったり、八つ当たりをしたりすることはありません。しかし、ミスが続いて自分に自信がなくなってしまったり、急な仕事が舞い込んで慌てふためいてしまったりすれば、周囲の人に怒鳴ったり、八つ当たりをしたり、“性善”ではなくなってしまうのです。...

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リーダーシップ往復書簡 024

  新型コロナウイルス感染症によって、リーダーには強いリーダーシップが求められています。 今回の一連のコロナ禍の以前より、2010年代あたりから、VUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニム)の時代になったと言われていました。 私たちは一つ大きな誤解をしていたのではないかと思います。 それは人類の歴史を紐解くと、いつの世も、大抵の時代、VUCAだったのではないかということです。...

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リーダーシップ往復書簡 023

  おかげさまで「リーダーシップ往復書簡」ですが、既にリーダーとして活躍されている方々やこれからリーダーを目指す方々から、毎回少しですがリアクションがあります。 このような読者層の皆さんなので、今般の未曽有の危機である新型コロナウイルス感染症の拡大問題において、ぜひとも各人が何ができるかを考えてもらいたいと思います。 リーダーシップとは組織のトップにだけに必要なものではありません。 本来、リーダーシップとは、ありとあらゆる人が発揮すべきもので、リーダーシップに組織における立場は関係ないのです。...

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リーダーシップ往復書簡 022

  企業再生の要諦の一つとして「経営者の覚悟」があると思います。 経営者が最後までやりきる覚悟があれば、企業は再生できるものです。 面白いもので、企業再生では、経営者その人自身に実務能力がなくても構わないのですが、その経営者が、前を向いていて、多少の苦労や責め苦に耐える覚悟があれば、企業再生ができるものです。 逆にいえば、経営者やスタッフがいかに実務面において優秀であっても、経営者に覚悟がなければ、企業再生は難しいと思います。...

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リーダーシップ往復書簡 021

  昔、白洲次郎が、「地位が上がるほど、役得ではなく、“役損”が増えることを覚えておけ」と言ったと言われています。 本気で組織のため、世のため人のために身を粉にして努力しているリーダーは、フォロワーはじめ他の人から見たら、「役損」のほうが多いかもしれません。 ただ、リーダーは、フォロワーに仕えていること、フォロワーとともに夢を追いかけていることが喜びであるという側面もあって、損得という次元では語れないようにも思います。...

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リーダーシップ往復書簡 020

  リーマン・ショックあたりの時期に「ブラック・スワン」という本が流行りましたが、コロナウイルスはまさに「ブラック・スワン」なのではないでしょうか。 これだけテクノロジーが進化した21世紀に、まさか疫病が世界を覆うとは、多くの人々の想像を超えた事態が起きているのではないかと思います。...

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